岸尾光二

岸尾 光二 (Kōji Kishio)

岸尾光二（きしおこうじ）は、1951年4月に愛知県名古屋市で生まれた日本の工学者であり、化学者として広く知られています。東京大学の名誉教授として、材料科学における功績が評価されています。彼の専門分野には固体化学、固体物性論、さらには超伝導材料学が含まれます。

学歴

岸尾は1967年に愛知教育大学附属名古屋中学校を卒業後、1970年に愛知県立旭丘高等学校を卒業しました。その後1974年に東京大学工学部工業化学科を卒業し、1976年には東京大学大学院に進学し、修士課程を修了。その後、同大学院の博士課程に進学しますが、1976年9月にアメリカのノースウェスタン大学に移籍し、材料科学工学の博士課程に入学しました。1981年にはノースウェスタン大学から博士号を取得しました。

職歴

岸尾は東京大学工学部にて助手としてのキャリアをスタートし、1988年には講師へと昇進。その後1990年には助教授に昇格し、1995年には東京大学大学院工学系研究科の超伝導工学専攻において助教授としての職務を果たしました。1996年からは同専攻で教授として活動し、2003年には東京大学低温センターのセンター長も務めました。

彼は2017年3月に東京大学の教授職を定年退職し、同年6月に名誉教授としての称号を与えられました。

学会活動

岸尾は、多くの学会に所属し、様々な役職を歴任しています。特に応用物理学会や電気化学会など、主要な学会での役職を所持し、2008年には電気化学会の副会長に就任しました。また、応用物理学会では理事や常務理事を務めており、学術界での評価も高いです。

受賞歴

彼の研究活動は、数々の受賞に結実しています。1995年には日産科学振興財団の第2回日産科学賞を受賞し、1999年には未踏科学技術協会の超伝導科学技術賞を受章しました。また2004年には日本金属学会の論文賞を受賞し、2011年には応用物理学会にてフェロー表彰がありました。

その他の活動

岸尾は、東燃国際奨学財団において評議員や選考委員としての役割を果たすほか、東京大学運動会でも理事職を歴任しています。また、東京六大学応援団連盟において理事長としての立場も経験しています。

まとめ

岸尾光二は、工学と化学の分野において顕著な貢献を遂げてきた学者であり、日本国内外での広範な研究活動に加えて、多くの学術団体や財団における役職を通じて、教育や研究振興にも寄与しています。彼の業績は、材料科学の発展に大きな影響を与えています。

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