岸本泰昭

岸本 泰昭（きしもと やすあき）は、1984年5月13日生まれ、大阪府箕面市出身の日本の男性総合格闘家です。

同志社大学商学部商学科を卒業後、大手電機メーカーであるシャープ株式会社に就職。会社員としての日常を送りながらも、総合格闘技のトレーニングを継続するという生活を送っていました。しかし、格闘技への情熱を追求するため、2008年12月にはシャープを退社し、プロ格闘家としてのキャリアに専念することを決意します。

プロへの足がかりとして、2008年12月28日にはDEEPウェルター級フューチャーキングトーナメントに参戦。ここで見事優勝を果たし、その才能を示すこととなりました。

その後、国内の主要な総合格闘技イベントであるDEEPを主戦場に経験を積みます。2011年9月4日には、DEEP OSAKA IMPACT 2011の舞台で、ベテランファイターである中尾受太郎との対戦が実現。この一戦で、岸本は3-0の判定勝利を収め、キャリアにおいて重要な勝利を手にしました。

しかし、勢いに乗ろうとした矢先の2011年10月、練習中の負傷により右ひざの半月板の状態が悪化し、手術を余儀なくされます。選手にとって深刻な怪我からの回復に時間を要しましたが、彼は戦いの場に戻ってきました。

復帰後、2012年6月15日に行われたDEEP 58 IMPACTでは、DEEPライト級王座決定戦という大きなチャンスが訪れます。中村大介と対戦しましたが、結果は0-5の判定負けとなり、惜しくも王座獲得はなりませんでした。

同年10月19日にはDEEP 60 IMPACTで、当時のトップファイターの一人であった菊野克紀と対戦。ここでも判定で敗れ、厳しい時期を経験します。

再び勝利を手にしたのは、2014年8月23日のDEEP 68 IMPACTでした。大原樹理と対戦し、得意の寝技に持ち込み腕ひしぎ十字固めで一本勝ちを収め、復活の狼煙を上げました。

その年末、2014年12月31日にさいたまスーパーアリーナで開催されたDEEP DREAM IMPACT 2014 〜大晦日SPECIAL〜という大舞台に登場。高橋"Bancho"良明と対戦し、判定勝ちを収めます。この試合内容が高く評価され、ベストバウト賞を受賞するという栄誉に輝きました。

そして、キャリア最大のハイライトは2018年1月21日でした。GLADIATOR 005 in OSAKAのメインイベントで濱村健と対戦。この試合はGLADIATORライト級王座決定戦として行われ、岸本は3ラウンドにわたる激闘の末、3-0の判定で勝利。見事、第2代GLADIATORライト級王者のベルトを獲得しました。

総合格闘技道場コブラ会に所属しつつ、現在は自身が代表を務める総合格闘技ジム「SISU MMA＆BJJ」を設立。後進の育成や柔術・総合格闘技の普及にも力を注いでいます。社会人経験、度重なる困難、そして栄光と、波瀾万丈なキャリアを送るファイターです。

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