岸本淳希

岸本淳希に関する詳細

岸本淳希（きしもと じゅんき）は、1996年2月19日生まれで福井県鯖江市出身の元プロ野球選手です。ポジションは投手で、右投右打の選手です。彼の野球のキャリアは、小学3年生から始まりました。鯖江中学校では鯖江ボーイズに所属し、控え投手としてチームを支え、特に中学3年のジャイアンツカップでの準決勝進出が印象的でした。

進学した敦賀気比高等学校では、第1年の夏からベンチ入りし、エースの山本翔大と共にチームを支えました。彼は秋には39回2/3を投げ、防御率2.04という素晴らしい成績を収め、12年ぶりに北信越大会を制覇に貢献します。神宮大会では厳しい戦いを強いられたものの、その後の春の選抜ではエースとしてさらなる成績を収め、チームを初のベスト4に導きました。このように彼は、高校時代から優れた投手としての素質を発揮していました。

2013年にはNPB育成ドラフト会議で中日ドラゴンズから1巡目で指名され、育成選手として入団しました。当初、彼の背番号は202でした。中日における育成選手の入団は、数年ぶりとなるものでした。

中日時代の2014年は、ウエスタン・リーグで21試合に登板。特にシーズン後半にクローザーを務め、6セーブを挙げ、防御率は驚異の0.77を記録しました。このシーズンで「岸魔人」というニックネームを獲得し、強い印象を残しました。2015年はチーム最多の34試合に出場しましたが、成績は2勝5敗、防御率5.71にとどまりました。2016年には香川オリーブガイナーズに派遣され、リーダーシップを発揮しつつ、3勝4敗11セーブ、防御率3.17を達成。この年には日本代表としてWBSC U-23ワールドカップに出場し、優勝に貢献したことも特筆すべきです。

しかし、2017年にウエスタン・リーグで22試合に登板した後、一軍昇格のチャンスが訪れず、球団から戦力外通告を受け、自由契約選手となりました。

中日ドラゴンズを退団した後、彼は他球団でのプレーを希望し、12球団合同トライアウトに参加。2奪三振と1被安打の成績を残しましたが新たなオファーはありませんでした。その後、2018年には社会人野球の日立製作所硬式野球部でプレーを開始しますが、同年に退部。2019年からは熊本の社会人チームである熊本ゴールデンラークスに移籍します。熊本チームは2020年に活動を終了し、彼は独立リーグの火の国サラマンダーズには加わることなく退団しました。

岸本選手のプレースタイルは、最速146km/hを誇るストレートを武器に、2種類のスライダーやカーブ、シンカーで打者を抑えるという多彩な投球が特徴です。彼の投球術は、常に安定した制球力と柔軟なアプローチがあり、評価されています。これまでのキャリアを通じて、彼のプロ野球における影響は大きく、特に育成選手としての道を切り開いたことは、多くの若手選手にとっての励みとなるでしょう。

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