島内村

島内村（しまうちむら）

島内村は、1875年（明治8年）から1954年（昭和29年）まで、長野県に存在した村です。現在の松本市の一部にあたります。

地理

村域は全体的に平坦な地形であり、水田が多く見られました。特に、1951年には米の生産量が郡内でトップを記録するなど、農業が盛んな地域でした。また、村の中央部には昭和電工松本工場を中心として、中小の工場が集積し、中規模の工場地帯が形成されていました。

歴史

島内村の歴史は、17世紀後半に遡ります。当時、信濃国筑摩郡に属していた犬飼村、小宮村、上平瀬村、下平瀬村は、安曇郡へと所属が変更されました。その後、犬飼村は分割され、青島村、町村、北中村、南中村、北方村、東方村、高松村、犬飼新田村が誕生しました。

1874年（明治7年）10月25日、これらの村々が合併し、島之内村が成立しました。翌1875年（明治8年）には、島内村へと改称されました。

1876年（明治9年）8月21日には、長野県の所属となり、1879年（明治12年）1月4日には郡区町村編制法の施行により南安曇郡に編入されました。しかし、同年7月1日には、県の通達により東筑摩郡へと所属が変更されました。

1889年（明治22年）4月1日、町村制の施行により、島内村は単独で自治体としての歩みを始めました。しかし、1954年（昭和29年）4月1日、昭和の大合併の波に乗り、松本市に編入され、島内村としての歴史を終えました。

行政

島内村最後の村長は、平林孝雄氏で、1951年（昭和26年）4月23日に就任しました。

教育

村内には、以下の教育機関がありました。

島内村立島内小学校
島内村立島内中学校

参考文献

『市町村名変遷辞典』東京堂出版、1990年。

関連項目

長野県の廃止市町村一覧
* 島内 (松本市)

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