島大橋

島大橋の概要

島大橋は、岐阜県岐阜市にあり、長良川の支流である伊自良川と根尾川を跨ぐ重要な橋です。この橋は主要地方道岐阜関ケ原線の一部で、もともとは有料道路として運営されていました。その名前は、架かっている島大橋から来ています。

有料道路としての歴史

島大橋を含む区間は、かつて岐阜県道路公社が管理する有料道路として整備されていました。この有料道路は、岐阜市の繁華街と県北部地域を結び、国道157号線および岐阜県道92号線の交通混雑を解決するために開発されました。1987年10月に着工し、1990年12月には暫定的に2車線の形式で供用が開始されました。

その後、交通量の増加に伴い、1992年に4車線の拡幅工事が始まり、1995年には正式に4車線での運用が始まりました。この拡幅により、より多くの車両が同時に通行できるようになり、交通渋滞の緩和に寄与しました。また、2008年には橋の高架下に有料駐車場も設けられました。

交通量の変遷

開通当初から交通量は順調に増加していましたが、2000年度をピークにその後減少に転じました。2009年度に行われた包括外部監査では、2020年までの未償還額が約10億円に達する見込みであり、利用状況が当初の計画に達していないことが懸念されました。

2010年には岐阜県のアクションプランによって路線の無料開放が決定され、島大橋は2012年4月1日から無料で利用できるようになりました。この無料化により、交通量は格段に増え、日々の通行台数は約5,100台から約15,400台に増加しました。

年表

• - 1987年10月1日: 暫定2車線の事業スタート
• - 1990年12月3日: 暫定2車線が供用開始
• - 1992年12月1日: 4車線拡幅工事に着手
• - 1995年4月1日: 4車線で供用開始
• - 2010年3月: 無料開放方針が決定
• - 2012年4月1日: 無料開放

構造と特徴

島大橋の全体的な延長は約0.7kmで、橋梁の部分は355mに及びます。非常に頑丈に設計されたこの橋は、4車線で事業を行うための高速道路としての機能も果たしています。幅員はおおよそ21.80mで、車道に加え歩道も確保されています。

技術的な仕様

島大橋は主に、上下に分かれたレーンを持ち、交通の流れをスムーズにするために設計されています。また、設計速度は50km/hに設定されています。交通の安全を確保するために、橋脚は19基の支柱によって支えられています。これによって、強風や地震にも耐えられる造りとなっています。

終わりに

島大橋は、長い歴史の中で岐阜地域の交通インフラの一翼を担ってきました。そして、無料開放後の利用者増加は、地域の発展に寄与しています。今後もこの橋が、岐阜市と周辺地域を結ぶ重要な役割を果たしていくことでしょう。

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