島根県立看護短期大学

島根県立看護短期大学について

島根県立看護短期大学（しまねけんりつかんごたんきだいがく）、通称看短は、島根県出雲市に位置した公立の看護系教育機関です。この大学は1995年に設立され、2009年に閉校するまで、看護師の育成に特化した教育を提供していました。

概要

本大学は、島根県立大学の傘下にあたる公立大学法人として運営されており、設立当初から看護学科を中心に教育を行ってきました。定員は80名で、自らの判断で行動し、リーダーシップを発揮できる看護師の育成を目指していました。1998年には、地域看護学専攻と助産学専攻からなる専攻科を設置。2006年度には新たな学生募集を行わず、2010年には正式に名称が消滅しました。

教育理念

島根県立看護短期大学の建学の精神には「人間愛」「看護職の責務探求」「開かれた大学」という理念が掲げられ、専門的な看護知識だけでなく、幅広い教養や高齢者看護への理解を深めることが求められていました。さらに、地域の健康や福祉向上への貢献を目指し、質の高い教育を展開することに力を入れていました。

カリキュラム

看護学科では、専門的な看護に関する科目の他に、「島根の自然や歴史」、「環日本海諸国の歴史」といった他大学には無いユニークな一般教育科目も提供していたことが特徴です。これにより、地域に根差した看護師の育成が図られました。

沿革

この大学は1951年に前身の島根県立看護学院が設立され、その後、島根県立高等看護学院や国立病院附属高等看護学院など、数度の名称変更を経て1995年に短期大学として開学されました。設立からわずか14年で廃止されましたが、その間に地域看護学専攻や助産学専攻も新たに設置され、多様な看護教育が行われてきました。

学生生活

学生生活においては、体育系や文化系のサークル活動が活発に行われ、学園祭も毎年開催されていました。特に「つわぶき祭」と名付けられた学園祭は、学校の重要な行事の一つであり、多くの学生が参加し楽しんでいたとされています。

貢献と進路

地域社会への貢献として、公開講座が実施されるなど、市民との触れ合いが重視されていました。また、卒業生は看護師、保健師、助産師の資格を取得し、さまざまな医療機関へと進路を進めていました。

終わりに

島根県立看護短期大学は短い歴史でありながら、地域の看護の質を高めるために重要な役割を果たした教育機関でした。看護教育の現場における貴重な経験や理念は、卒業生により今もなお受け継がれ続けています。

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