島根県第2区

島根県第2区の概要

島根県第2区（しまねけんだい2く）は、日本の衆議院における選挙区の一つであり、1994年に公職選挙法が改正されて新たに設置されました。2002年には一部区割りの見直しが行われ、その後も数回の改定を経ています。特に2022年の改正では、出雲市と雲南市の区割りが変更され、雲南市はすべて1区に、出雲市は本区に所属することになりました。具体的には、現在の区域は浜田市、出雲市、益田市、大田市、江津市、邑智郡、鹿足郡が含まれています。

歴史的背景

島根県第2区は「竹下王国」として知られ、特に竹下登元首相の強い影響力が地域の政治に色濃く反映されています。彼は選挙に出馬しなくても後援会の活動のみで勝利を収めてきました。小選挙区制が導入された後も彼とその実弟の竹下亘が強い組織力を誇り、対する野党候補は比例復活すら困難な状況が続いていました。

ところが、2005年の第44回衆議院議員総選挙で国民新党の亀井久興が比例復活し、新たな潮流が生まれました。その後、自民党にも変化が見え始め、竹下登の後継者である竹下亘も徐々に波乱を迎えることとなります。特に、2009年の総選挙では自民党は逆風にさらされたにもかかわらず、竹下亘が再選を果たし、亀井は再びの比例復活を阻まれました。このあたりから、自民党への支持が再び盛り返し始めました。

近年の動向

竹下亘は2021年に第49回衆議院議員総選挙を前に政界からの引退を表明しましたが、その数ヶ月後に急逝しました。これにより、後任を迎えることなく区は一時的に欠員状態となりました。これを受けて行われた第49回衆議院議員総選挙では、高見康裕が自民党の公募から選ばれ、他の候補を大きく引き離して当選しました。この結果により、自民党の議席は守られました。

選挙結果と統計

第49回衆議院議員総選挙においては、有権者数が291,649人で、投票率は61.85%と最近の選挙としては安定した数字を見せています。また、過去の選挙結果との比較では、いつも高い投票率を記録していることが分かります。特に2009年の総選挙は69.28%という高投票率を記録しました。

選挙のたびに異なる政治状況が見えてくるこの選挙区は、今後も島根県の政治の舵取りを続ける重要な地域であり続けるでしょう。このような歴史を持つ島根県第2区は、地域の人々の思いだけではなく、広く日本全体の政治状況にも影響を与える存在となっています。

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