島根県道・広島県道11号旭戸河内線

島根県道・広島県道11号旭戸河内線

島根県と広島県に跨る主要地方道の一つである県道11号は、正式名称を「島根県道・広島県道11号旭戸河内線（しまねけんどう・ひろしまけんどう11ごう あさひとごうちせん）」といいます。この路線は、島根県浜田市旭町市木を起点とし、広島県山県郡安芸太田町松原の松原交差点に至ります。

概要

起点は島根県浜田市旭町市木に位置し、そこでは島根県道・広島県道5号浜田八重可部線（島根県道50号田所国府線と重複）と交差しています。一方、終点は広島県山県郡安芸太田町の松原交差点で、国道191号に接続しています。この路線の実延長は約28.067キロメートルに及び、その内訳は島根県区間が約7.804キロメートル、広島県区間が約20.263キロメートルとなっています。

歴史

現在の県道11号旭戸河内線は、1994年（平成6年）4月1日に主要地方道として認定されました。その前段階として、1993年（平成5年）5月11日には、建設省（現在の国土交通省）によって、既存の県道である市木芸北線の一部、都川中野線の一部、そして今福戸河内線の一部が統合され、「旭戸河内線」として主要地方道の指定を受けています。

また、路線の管理体制においては、歴史的な変遷が見られます。2008年（平成20年）6月1日には、広島県が管理していた区間のうち、山県郡北広島町の才乙にある島根県境から、同町奥中原の国道186号交点までの区間の管理権限が、広島県から北広島町へと移譲されています。

路線状況

路線の全体が均一な状況にあるわけではありません。特に、島根県浜田市旭町の来尾（きたお）から島根県と広島県の県境を越え、広島県山県郡北広島町の才乙（さよおと）に至る区間は、現在も改良が進んでいない状況です。この未改良区間は、道幅が狭いなどの理由から大型車の通行が困難となっています。また、この区間を含む一部は冬期閉鎖の対象となり、例年12月中旬から翌年の3月中旬にかけて通行止めとなります。冬期閉鎖の区間は延長約2.8キロメートルで、島根県側が約1.8キロメートル、広島県側が約1.0キロメートルです。

一方、北広島町才乙から終点にかけての広島県側の区間は、改良が進み片側1車線が確保されています。この改良された区間は、北広島町奥中原で一旦国道186号と重複しますが、約400メートル先で再び単独の路線に戻ります。そして、山県郡安芸太田町松原の松原交差点で国道191号に接続し、終点となります。この広島県側の改良区間は、地域の交通において重要な役割を担っています。旧芸北町の中心部や周辺のスキー場などから国道191号へアクセスするための連絡路として機能するほか、中国自動車道の戸河内インターチェンジへ向かう最短ルートの一つともなっています。

重複している主な路線には、山県郡北広島町の大利原から南門原にかけての島根県道・広島県道113号都川中野線、および山県郡北広島町奥中原の地内における国道186号があります。

通過する自治体

県道11号旭戸河内線が通過する自治体は以下の通りです。

島根県
浜田市
広島県
山県郡
北広島町
安芸太田町

交差する主な道路

本路線が交差または重複する主な道路は以下の通りです。

島根県道・広島県道5号浜田八重可部線（島根県道50号田所国府線重複） - 起点付近
島根県道・広島県道113号都川中野線 - 山県郡北広島町大利原 - 南門原で重複
国道186号 - 山県郡北広島町奥中原地内で重複
国道191号 - 終点・松原交差点

管理

本路線の管理は、区間によって異なる機関が行っています。島根県側の浜田市内の区間は島根県の浜田県土整備事務所が管理しています。広島県側のうち、山県郡北広島町の才乙から奥中原の国道186号交点までの区間は北広島町建設課が、そこから終点である安芸太田町松原の松原交差点までの区間は広島県の西部建設事務所安芸太田支所がそれぞれ管理を担当しています。

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