島田秀夫

島田 秀夫について

島田秀夫（しまだ ひでお）は、1915年6月27日に岡山県で生まれ、2005年11月3日に東京都で亡くなった著名なサッカー選手および企業役員です。彼は日本サッカー協会の第7代会長を務め、サッカーの発展に大きく寄与しました。

学生時代

秀夫は1928年に東京高等師範学校附属小学校（後の筑波大学附属小学校）を卒業し、その後、1933年には同附属中学校を卒業。この中学校の同級生には、優れた業績を残した石川馨（東京大学名誉教授）、文芸評論家の中村光夫、初代駐中国大使の小川平四郎などがいました。

その後、旧制水戸高校（現・茨城大学）を経て、1936年に東北帝国大学法文学部に進学し、1940年に卒業しました。卒業後は三菱重工業に入社しますが、1941年に太平洋戦争のため召集され、1945年にはシベリアに抑留されました。帰国したのは1947年で、1948年には三菱重工業に復帰しました。

サッカーとの関わり

1950年、島田は中日本重工業サッカー部（三菱重工業サッカー部の前身）を設立し、岡野良定らと共に選手としても活動しました。引退後は、同サッカー部の部長として指導的役割を果たし、さらには日本サッカーリーグの評議会議長を務めるなど、サッカー界における重要な地位を占めました。

企業でのキャリア

島田は三菱重工業において取締役人事部長、取締役大阪営業所長、取締役勤労部長など様々な役職を歴任し、1977年には常務取締役に就任。その後、1981年には取締役副社長に就任し、三菱自動車工業の取締役も兼任しました。企業内での経験とリーダーシップは、彼の後の活動にも大きく寄与しました。

サッカー協会での貢献

1980年から1992年まで日本サッカー協会（JFA）の副会長を務め、1992年から1994年まで会長に就任しました。在任中には1993年の日本プロサッカーリーグの開幕や、2002年のFIFAワールドカップ開催地立候補など、サッカーの振興に多くの成果を上げました。また、日本体育協会の評議員や日本オリンピック委員会の評議員としても活動し、スポーツ全般の発展にも寄与しました。2005年には第1回の日本サッカー殿堂入りを果たしました。

最期

2005年11月3日、島田秀夫は東京都品川区で心不全により亡くなりました。彼の残したサッカー界への貢献は今も多くの人々に評価され、記憶されています。

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