崇聖寺 (閩侯県)

崇聖寺

崇聖寺は、中華人民共和国福建省福州市閩侯県大湖郷雪峰山に位置する著名な仏教寺院です。豊かな歴史と文化を持つこの寺院は、多くの人々に心の安らぎと学びの場を提供し続けています。

歴史

崇聖寺の起源は唐代に遡ります。咸通11年（870年）、雪峰義存禅師によって応天広福禅院として開かれました。その後、北宋時代の太平興国3年（978年）には、太宗皇帝から「雪峰崇聖禅寺」という名が与えられました。この勅命によって、寺院の地位は不動のものとなりました。

明代に入ると、永楽2年（1404年）に住職の法庵によって寺院の大規模な再建が行われました。これにより、寺院の伽藍は整い、再び活気を取り戻しました。しかし、その後も寺院は何度か困難に見舞われます。

清代の光緒13年（1887年）には、住職の達本が寺院を重修し、荒廃から救いました。20世紀に入ると、1928年に円瑛和尚が伽藍を整備しましたが、その直後の日中戦争によって寺院は大きな被害を受けました。多くの建物が破壊され、寺院の活動は停滞を余儀なくされました。

戦後、1979年に地元政府の支援のもと、崇聖寺の再建が開始されました。そして、1983年には中華人民共和国国務院によって、漢族地区仏教全国重点寺院の一つに認定され、国家的な保護を受けることとなりました。これにより、寺院は再び重要な信仰の場として復興を遂げました。

伽藍

現在の崇聖寺には、以下の主要な建物や施設があります。

山門
天王殿
鐘楼
鼓楼
大雄宝殿
法堂
留香堂
祖堂
紀念堂
雲水堂
学戒堂
尊客堂
念仏堂
枯木庵
方丈室
凱淼塔院

これらの建物は、それぞれが独自の歴史と役割を持ち、寺院全体の調和を保っています。訪れる人々は、これらの伽藍を巡りながら、仏教の教えに触れ、心の平安を得ることができます。

参考文献

“禅宗名刹：雪峰崇聖禅寺”. 新浪. (2018年1月8日). http://fo.sina.com.cn/culture/mountain/2018-01-08/doc-ifyqkarr7788701.shtml 2021年8月30日閲覧。 
“[閩侯県]]崇聖寺”. 中国仏教協会. (2012年3月13日). [http://www.chinabuddhism.com.cn/zdsy/144/2012-03-13/269.html 2021年8月30日閲覧。

崇聖寺は、その長い歴史の中で多くの変遷を経験しましたが、常に仏教の教えを伝え、人々の心の拠り所であり続けています。今日でも、多くの参拝者が訪れ、静寂の中で自己と向き合い、精神的な充足を求めています。

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