嵐山駅 (阪急)

嵐山駅について

嵐山駅（あらしやまえき）は、京都府京都市西京区に位置する、阪急電鉄嵐山線の終着駅です。この駅は、大阪や神戸方面から嵐山という観光地への主要な玄関口となっており、観光客にとって利便性の高い交通手段を提供しています。駅の番号はHK-98です。京福電気鉄道の嵐山本線にも同名の駅がありますが、距離が離れているため、乗り換えを考慮する必要があります。そのため、阪急嵐山駅と呼ばれることもあります。

歴史

嵐山駅は1928年11月9日に新京阪鉄道嵐山線の開通と同時に開業しました。当初は6面5線という大きなターミナル駅として設計されましたが、利用客が少なかったため、戦後には3面2線に縮小されました。現在も、廃止されたホームの一部は残っており、植樹が施されています。駅の歴史には、合併や資材供出による単線化など、さまざまな変遷が含まれています。特に2010年には駅舎のリニューアルや駅前広場の整備が行われ、さらに利便性が向上しました。

年表

• - 1928年：新京阪鉄道嵐山線が開通し、開業。
• - 1930年：京阪電気鉄道に合併。
• - 1943年：京阪神急行電鉄に改称。
• - 2010年：駅舎のリニューアル及び駅前広場の整備。

駅構造

この駅は、3面2線のホームを備えた地上駅です。中央のホームが主に利用されており、発着列車のドアは片側のみが開きます。外側のホームにはスロープがあり、駅舎の2階にある臨時改札口へのアクセスが可能です。長年使用されていた駅舎は、京町家をイメージしたデザインに改装され、周囲には桜の木が植えられた石畳風の広場も整備されました。

利用状況

2022年の通年平均乗降人員は約6,765人で、阪急電鉄の終端駅の中では最も少ない数字ですが、観光シーズンには利用が増加します。特に、嵐山の魅力に惹かれて訪れる観光客が多いことが背景にあります。

駅周辺の情報

嵐山駅の周辺には東西に広がる住宅地があり、観光地である嵐山へは駅から約400メートルの距離にある渡月橋が起点となります。この渡月橋を渡ると、景色が一変し、嵐山の自然を存分に楽しむことができます。また、近隣には京福電気鉄道の嵐山駅やJRの嵯峨嵐山駅もあり、これらの駅まで徒歩でアクセスすることができます。特にJRの駅へのアクセスには、少し時間を要することがありますので、計画的に行動することをおすすめします。

バス路線

駅前には、京都市バスと京都バスの乗り入れがあり、複数の系統が運行されています。「阪急嵐山駅前」停留所では、多様な目的地に向かうバスが発着しており、観光客の利便性を一層高めています。特に、観光シーズンには特別な運行も行われるため、利用者は事前に時刻表を確認することが重要です。

嵐山駅は、第2回近畿の駅百選にも選定され、観光地へのアクセスがスムーズであるため、多くの人々に親しまれています。そのため、駅名標には「嵯峨野」という副駅名が書かれており、地域の重要な交通の要所として位置づけられています。

もう一度検索