嶋崎均

嶋崎均について

嶋崎均（しまさき ひとし、1923年3月28日 - 1997年5月11日）は、日本の官僚および政治家であり、特に第43代法務大臣として知られています。彼の生涯を通じて多くの重要な役割を果たし、日本の政治において特筆すべき人物でした。

出身地と学歴

嶋崎は石川県小松市に生まれ、旧制小松中学校時代には力強い体格から相撲部に所属していました。その強さにより、角界からの入門の話もあったほどの秀でた才能を持っていました。さらに、旧制第四高等学校を経て、1947年に東京帝国大学法学部政治学科を卒業しました。この教育背景は、彼のその後のキャリアの礎となりました。

官僚としての歩み

大学卒業後、嶋崎は大蔵省に入省し、主税局に配属されます。徐々に昇進し、横浜税関監視部や津税務署、さらには大阪国税局の総務部長など、各位において重要な職務を果たしました。1970年には大臣官房審議官に就任し、その時点で彼は大蔵省において同期の中でトップの地位にありました。その後、彼は政治の世界に足を踏み入れることになります。

政治家としての道

1971年に地元の要請を受けて大蔵省を退官し、自由民主党から参議院補選に出馬し、初当選を果たしました。彼はその後5期務めることとなり、1972年には社会福祉法人石川県共同募金会へ寄付を行い、これにより同年の紺綬褒章を受章しました。

1984年には中曽根内閣において法務大臣に任命され、登記特別会計の創設や登記事務のコンピュータ化に尽力しました。彼の政治キャリアの中で、1988年に消費税導入の法案成立にも貢献し、これは日本の経済政策に大きな影響を与えることとなりました。

選挙とその後

1989年、嶋崎は第15回参議院議員通常選挙で連合型候補に敗北し、選挙結果の無効を訴える事態となりますが、最終的には名古屋高等裁判所によってその請求は棄却されました。その後の1992年の選挙では比例区から出馬しましたが、再度落選してしまいます。

しかし、1996年に山東昭子の議員辞職に伴い繰り上げ当選を果たし、再び政治の場に戻ることができました。このように、彼の政治キャリアは様々な試練と勝利の繰り返しでした。

晩年と死

1997年、嶋崎は実家のホテルでの講演中に倒れ、数日後、脳梗塞により74歳で生涯を閉じました。その死去に際して、勲一等瑞宝章が追贈され、従三位に叙されました。また、彼は宏池会に所属しており、党内でも重要な役割を果たしていました。

親族

嶋崎均には、弟として社会党衆議院議員だった嶋崎譲がおり、兄弟で政治の世界に分かれるという珍しい立場にありました。また、妻同士が姉妹であることから、元首相・竹下登とは義兄にあたります。このように、家族内でも政治的な関わりが広がっていました。

嶋崎均の生涯は、戦後の日本における官僚と政治の交差を象徴する物語であり、その影響は今もなお続いています。

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