嶋田哲也

嶋田哲也とは

嶋田哲也（しまた てつや、1967年5月13日生まれ）は、山口県の山陽小野田市出身の元プロ野球選手であり、現在はプロ野球の審判員として活躍しています。彼の審判袖番号は「24」で、NPBのクルーチーフとして重要な役割を果たしています。

選手時代

嶋田は中学校から野球を始め、柳井商業高等学校では2番手として活動しました。高校時代には県大会で優勝し、中国地区大会の準決勝に進出。その後、社会人野球の王子製紙米子に進むものの、全国大会の舞台には立てませんでした。

1990年のプロ野球ドラフトで阪神タイガースから5位指名を受け、プロ入りを果たします。1年目の1991年には初登板し、1993年にはプロ初勝利を迎えました。彼のプロキャリアの中での最も印象的な試合の一つは、同年6月27日のヤクルトスワローズとの一戦です。この試合では、同年の優勝チーム相手に8回を1失点で抑え、好投を見せましたが、チームは延長戦に突入し引き分けとなりました。

その後も嶋田は1996年に中継ぎ投手として22試合に登板するものの、一軍での出場は次第に減り、1998年には自由契約となり、現役を引退しました。彼の持ち味はスリークォーターからの力強いストレート、スライダー、カーブ、シュートでしたが、制球難が課題とされました。

審判時代

引退後、1999年にはセントラル・リーグの関西審判部に入局し、プロ野球審判員としての道を歩み始めました。彼は2008年のクライマックスシリーズに出場し、ポストシーズンデビューを果たしました。さらに、2009年にはオールスターゲームにも初出場し、将来有望な審判としてその名を馳せました。

2014年には同期入局の深谷篤と共に日本シリーズ初出場を成し遂げ、球審として重要な役割を果たしました。彼は史上126人目の通算1000試合出場を達成し、サブクルーチーフに昇格、その後2023年にはクルーチーフに昇進しました。同年には阪神タイガースの日本一を決める試合でも球審を務めました。

注目を集めた判定

嶋田は審判としても様々な場面で注目されてきました。2019年の阪神対巨人戦では、控え審判として重要な判定を下し、ファインジャッジ賞に選ばれました。2020年10月には阪神対巨人戦でジェリー・サンズ選手を退場処分にしました。この時の判定には議論もありましたが、嶋田は決断を下しました。

また、2021年には中日対ヤクルト戦でのプレーに際し、リクエストが起きたことでその判断が問われ、多くの注目を集めました。嶋田はこの試合の続行を決定し、試合後にNPBから謝罪を受けることになりました。

選手としての特徴

選手時代の嶋田は、制球に苦しむ選手として知られており、特に1996年のヤクルト戦での乱闘が象徴的です。この試合では彼の投球に苛立った古田敦也選手との衝突が発生し、さらなる騒動を引き起こしました。

詳細情報

投手成績

• - 初登板：1991年8月10日、対広島東洋カープ
• - 初奪三振：1991年9月3日、対広島東洋カープ
• - 初勝利：1993年7月29日、対広島東洋カープ

審判出場記録

• - 初出場：2002年4月29日、阪神対中日戦
• - 出場試合数：1670試合

表彰歴

• - ウエスタン・リーグ優秀審判員：2003年
• - セントラル・リーグ審判員奨励賞：2010年
• - ファインジャッジ賞：2019年

嶋田哲也は、選手としての経験を活かして、現在も審判員として活躍し続けています。彼の歩みは多くのファンにとっても興味深いものとなっており、これからの活躍にも期待が寄せられています。

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