川べりの家

川べりの家



松崎ナオの楽曲「川べりの家」は、彼女の5thアルバム『Flower Source』の1曲目として2006年に発表されました。作詞作曲は松崎自身が手掛けており、同年にはシングルカット(CDシングル)され、2022年にはシングルレコード(アナログ盤)としてもリリースされています。この楽曲は、インディーズレーベルのM&IカンパニーからアルバムとCDシングルが、ポニーキャニオンからアナログ盤が発売されました。

楽曲の背景



この曲は、松崎が中州にポツンと建つ「帰りづらい家」に住むという想像から生まれました。ピアノを弾きながら5分程度で完成したとされ、彼女自身も「手応えゼロ」と当時を振り返っています。しかし、後に彼女は、日々変化する水や空、風、木々のように、単調に見える毎日や人も同じではないかという思いが、この曲の根底にあったと語っています。

ドキュメント72時間』との出会い



楽曲は偶然にも、NHKの番組『ドキュメント72時間』の音響効果担当者の耳に留まり、番組テーマソングとして採用されることになりました。放送開始当初から使用され、番組公式サイトでは「川べりの家、」と読点付きで表記されています。番組での採用後、楽曲への大きな反響はすぐにはなかったものの、2019年頃から番組視聴者層からの認知度が高まり、松崎のライブには60代、70代のファンも訪れるようになりました。

ミュージックビデオとライブ演奏



2019年には、松崎の所属バンド「鹿の一族」のYouTubeチャンネルで公式ミュージックビデオが公開されました。番組ディレクターの石谷岳寛が撮影・監督を務め、下北沢のバーで定点撮影された映像が使用されています。また、同年末にはTBS系列の音楽番組『クリスマスの約束』で、小田和正とのセッションで本楽曲を披露しました。

アナログ盤リリース



2022年12月には、東洋化成主催のアナログ盤イベント「レコードの日」に参加し、7インチシングルレコードポニーキャニオンから発売されました。ジャケットには、松崎の希望で高田純次ちゃぶ台の前でくつろぐ姿が描かれています。カップリング曲はCDシングルとは異なり、新たな魅力を引き出しています。

収録曲



シングルCD



1. 川べりの家
2. hello,goodbye
3. 空の主張

「通常盤」と、『hello,goodbye』のビデオクリップを収録したDVDがセットになった「初回限定盤」が存在します。

7インチシングルレコード



Side-A:川べりの家
Side-B:金魚をすくう

「川べりの家」は、日常の中に潜む普遍的な感情を繊細に描き出した楽曲として、多くの人々に愛され続けています。松崎ナオの音楽活動においても、重要な位置を占める代表曲となっています。

もう一度検索

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。