川上・八草バイパス

川上・八草バイパスの概要

川上・八草バイパスは、岐阜県揖斐川町にある国道303号のバイパスで、全長は9.9kmです。このバイパスは、狭隘区間の多い地域で、さらに雪崩や落石の危険が潜んでいるため、早期の開通が求められてきました。また、この地域は豪雪地帯に位置しており、特に八草峠は冬季に通行止めとなることが多く、これに伴う交通の不便さを解消するためにも、バイパスの整備が急務でした。

バイパス整備の進捗

バイパスの整備は、八草工区と川上工区の2つの区間に分かれ、順次進められました。八草工区は起点側から4.6km、川上工区は終点側から5.3kmの区間です。バイパスの建設においては、交通量の増加に対応できることが重要であり、整備にあたっては一定の規格を満たす必要がありました。

路線の詳細

バイパスの起点は岐阜県揖斐川町坂内広瀬で、終点は坂内川上地区です。設計速度は時速60kmに設定されており、道路幅は9.00m、トンネル部分は7.5mとなっています。車線は2車線で、1車線の幅は3.5mです。また、全体の事業費は約146億円が投じられています。

交通量の推移

川上トンネルの近辺において、さまざまな時期の交通量が記録されています。2000年にはバイパスの八草トンネルが開通する前、12時間あたり30台の交通量でしたが、2010年にバイパスが全通した後は712台に増加しています。また、バイパスの起点である坂内広瀬では、1999年に1076台、2005年には866台、そして2010年には906台の交通量が確認されています。このように、時間とともに交通量が増加していることがわかります。

沿革

川上・八草バイパスの事業は1986年に始まり、当初の計画から着実に進展してきました。1986年に事業化が決定され、翌年には用地買収が開始されました。1987年には工事が開始され、2001年に八草トンネルが開通しました。その後、徐々に川上工区及び八草工区の各部分が開通し、最終的に2008年11月14日には全線が開通しました。この間、幾度もの工事を経て、バイパスは地域の交通網に大きく寄与するようになりました。

まとめ

川上・八草バイパスは、岐阜県揖斐川町における重要な交通路となっており、困難な自然環境に対応しながら地域住民の利便性を向上させるために建設されました。今後もこのバイパスが、周辺地域の発展に寄与することが期待されます。

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