川上郡

川上郡について

川上郡（かわかみぐん）は、北海道の釧路総合振興局の一部に位置し、標茶町（しべちゃちょう）と弟子屈町（てしかがちょう）の2つの町から構成されています。2024年の住民基本台帳によれば、人口は13,403人、面積は1,873.7平方キロメートル、人口密度は7.15人/km²です。

郡の概要

川上郡は1879年（明治12年）に行政区画として成立しました。設立当時の地域は、主に上記の2町に加え、標茶町の一部分（チャンベツ地区）を含む領域でした。この郡は、江戸時代から重要な地域として開発され、特に交通の要所として知られています。

歴史的背景

川上郡の歴史は、江戸時代まで遡ります。この地域は松前藩の影響を受け、クスリの場所として開発されました。交通の面では、享和元年（1801年）に八王子千人同心が開いた斜里山道が重要な役割を果たしました。この道は、川上郡の虹別（現在の標茶町）から摩周湖の東を経由して、北見国の斜里郡へ至るものでした。

また、江戸時代後半には国防のため、川上郡は天領とされ、その状況は幾度となく変遷しました。1869年には大宝律令に基づいて川上郡が正式に設置され、この地域に対する行政的な枠組みが整備されました。

官制の変遷

明治時代初頭、近代的な行政体制が整い、川上郡も開拓使による管轄に置かれました。その後、地域の区画が変更されながら数度の行政組織の変遷を遂げ、最終的に昭和22年（1947年）に弟子屈村が町制を施行し、弟子屈町となりました。同じく、標茶村も1950年に町制を施行し、標茶町に改名されました。

現在の川上郡

現在、川上郡は北海道釧路総合振興局の管轄下に置かれており、郡境を越えて流通や観光資源の交流が行われています。豊富な自然環境と温泉地、観光地としての側面を持ち、川上郡は観光業や農業が盛んな地域です。特に、摩周温泉などは、古くから知られる名湯として多くの人々に親しまれています。

これからの川上郡は、歴史や文化を大切にしながら地域活性化を図り、住民と訪れる人々にとって魅力的なエリアであり続けるでしょう。

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