川中島古戦場

川中島古戦場とは

川中島古戦場は、長野県長野市小島田町に位置し、戦国時代の名将、武田信玄と上杉謙信が幾度となく激突した川中島の戦いの舞台として知られています。特に、第四次合戦である八幡原の戦いでは、武田軍がこの地付近に本陣を構えたと伝えられています。ただし、この場所自体が直接的な戦場であったわけではなく、武田軍が勝利を収めた際に鬨の声を上げた八幡社の境内や、討ち取った敵将兵の首を実検した場所とされています。

古戦場の歴史と現状

この地には、首塚や「三太刀七太刀跡」の石碑などが点在しており、大正時代に建てられた石碑が残っています。実際の激戦地は、この地から西へ2～3km離れた場所にあったとされ、現在では南長野運動公園付近が山本勘助討ち死にの地と伝えられています。また、国道18号篠ノ井バイパスの西側には「合戦場」という地名も残っており、この一帯が激戦地であったことを物語っています。

1969年（昭和44年）にNHK大河ドラマ「天と地と」が放映された頃から、この一帯は公園として整備され、八幡原史跡公園となりました。公園内には、武将の像や石碑が移設され、長野市立博物館も建設されました。この博物館は、1981年に日本建築学会賞作品賞を受賞し、建設省から全国公共建築百選にも選ばれるなど、建築物としても高い評価を得ています。

現在では、善光寺と上信越道長野ICを結ぶ県道沿いに位置し、観光名所として多くの人が訪れています。八幡神社の参道には土産物屋が並び、鳥居の前からは上杉軍が布陣したとされる妻女山を望むことができます。また、地元住民によるボランティアグループ「川中島の戦い語り部の会」が、八幡社境内でガイドを行い、甲越合戦について解説しています。

交通アクセス

自動車:
上信越自動車道長野ICから車で約3分とアクセスは非常に便利です。

鉄道:
最寄りの鉄道駅は今井駅ですが、約4km離れており、徒歩でのアクセスはやや困難です。長野駅からは後述する路線バスの利用が推奨されます。

バス:
八幡原史跡公園前には、アルピコ交通の「川中島古戦場」停留所があります。長野ICへのアクセス道路であることから、多くの高速バス路線もこの停留所に停車しますが、長野発のバスは乗車専用、長野着のバスは降車専用となっています。長電バスの高速バスは、一部路線を除き停車しません。

主な路線バス:
アルピコ交通30系統：長野駅・県庁前 - 丹波島橋南 - 川中島古戦場 - 長野インター前 - 松代駅 - 松代高校
アルピコ交通102系統：文化学園前 ← 市役所前 ← 県庁前 ← 丹波島橋南 ← 川中島古戦場 ← …
アルピコ交通103系統：善光寺大門 ← 合同庁舎前 ← 県庁前 ← 丹波島橋南 ← 川中島古戦場 ← …

主な高速バス:
アルピコ交通：新宿、京都・大阪、名古屋、飯田、松本、上高地（夏季）方面

まとめ

川中島古戦場は、戦国時代の歴史を感じられる場所であり、公園や博物館などの施設も充実しています。交通アクセスも良く、観光名所として訪れる価値のある場所です。歴史に興味がある方はもちろん、そうでない方も楽しめるスポットです。

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