丹波島橋

丹波島橋について

丹波島橋（たんばじまばし）は、長野県長野市を流れる犀川に架かる橋で、国道117号（旧国道18号）の一部を担っています。この橋は、長野市若里五丁目と青木島一丁目を結び、市南部地域から長野市街地へと至る主要なルートとして、日々多くの人々や車両が行き交います。

橋の概要

丹波島橋は、全長547.5メートル、4車線の車道と両側に歩道を擁する大きな橋です。橋のすぐ下流では、裾花川が犀川に合流しており、この地点の標高は342メートルです。構造は連続箱桁[[橋]]という形式が採用されています。

長野市の都市計画においては、市南部と市街地を結ぶ重要な役割を担っており、無料で通行できる橋は他に長野大橋があるのみで、慢性的な交通渋滞が発生しやすい地点となっています。そのため、将来的に両橋の中間地点、長野赤十字病院付近での新たな橋の建設構想も検討されています。

丹波島橋は、かつて北国街道の犀川の渡し場があった場所に架けられており、歴史的にも重要な橋です。橋のたもとには、北国街道の中で最も古いとされる善光寺常夜燈が、まるで親柱のように設置されています。現在の橋は4代目にあたります。

歴史

丹波島橋の歴史は、室町時代後期に存在した丹波島の渡しに遡ります。この渡しは、周辺の小市の渡しや市村の渡しを補助する役割を持っていました。

1611年（慶長16年）には、北国街道の整備に伴い、犀川の渡し（丹波島の渡し）が主要な渡し場となり、その南側に丹波島宿が設けられました。当時の渡しは舟渡しでしたが、犀川の急流のため、両岸から渡された綱に沿って舟を漕ぐという方法が用いられていました。

1873年（明治6年）には、丹波島舟橋会社によって、46艘の舟を並べた有料の舟橋が架けられ、これが初代の丹波島橋となりました。

1890年（明治23年）には、丹波島宿の有志が設立した丹波島架橋会社により、有料の木橋が架けられました。これが2代目の橋です。

1897年（明治30年）には、県に移管され無料化されました。

1920年（大正9年）には、旧道路法に基づき、国道10号の橋となりました。

1932年（昭和7年）には、昭和恐慌の対策事業として鉄橋に架け替えられ（全長540.0 m、幅員12.0 m）、これが3代目の橋となりました。

1952年（昭和27年）には、新道路法により一級国道18号の橋となりました。

1986年（昭和61年）には、老朽化のため現在の橋に架け替えられ、暫定2車線で開通しました。これが4代目にあたる現在の橋です。

1987年（昭和62年）には、国道18号篠ノ井バイパスの開通に伴い、国道117号の橋となりました。

1993年（平成5年）には4車線化され、現在の形となりました。

バス路線

丹波島橋は、長野市内を発着する多くの高速バスや路線バスが利用しており、特に長野市南部方面へのバス交通において重要な役割を果たしています。橋とその前後の約5キロ[[メートル]]の区間には、通勤時間帯にバス専用レーンが設けられ、円滑な輸送に貢献しています。

丹波島橋南停留所

丹波島橋の南詰には、アルピコ交通（川中島バス）の高速バス・一般路線バスと長野市循環型乗合タクシーの停留所があります。この停留所は、国道117号と長野市道（犀川南通り）の交差点を中心に、4つの乗り場が設けられています。

停留所名については、アルピコ交通や阪急バスは「たんばじま・はしみなみ」と読みますが、京王電鉄バスなどは「たんばじまばし・みなみ」と読むなど、事業者によって読み方が異なります。なお、停留所標識のローマ字表記は「Tanbajima Hashiminami」となっています。

高速バスは、アルピコ交通が関わる全ての便が停車しますが、長電バスの高速バスは全て通過します。一般路線バスは、長野駅方面から県庁通りを経由してきた多くの系統が、ここで4方向に分かれます。

長野駅方面へ向かう乗り場の前には、長野市営の丹波島橋南自転車駐車場（160台収容）が整備されています。

各乗り場の詳細

交差点北側（国道117号北行）

アルピコ交通
高速バス（降車専用）
各系統の長野駅行き
各系統の長野駅・県庁前行き
各系統の長野駅・市役所前行き
102 県庁前・市役所前・文化学園前行き
103 県庁前・合同庁舎・善光寺大門行き
111 中央通り・善光寺大門行き

交差点南側（国道117号南行）

アルピコ交通
高速バス 新宿行き
高速バス 京都・大阪行き
高速バス 名古屋行き
高速バス 飯田行き
高速バス 松本行き
高速バス 上高地行き（夏季）
30 川中島古戦場・松代行き
31快 大塚南行き
32 運転免許センター・篠ノ井駅行き
37 田牧・さいなみ団地行き
38 紙屋・大塚南行き
長野市循環型乗合タクシー
W 若里更北線 ビッグハット・日赤方面 (W08)

交差点西側（犀川南通り東行）

アルピコ交通
33 北原・篠ノ井高田行き
33 北原・今井駅行き
34 三本柳小学校前行き
35 稲里循環

交差点東側（犀川南通り西行）

アルピコ交通
* 36 綱島行き



丹波島橋は、その歴史と交通上の重要性から、長野市民にとって欠かせない橋となっています。

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