川久保潔

川久保 潔 (かわくぼ きよし) の生涯と業績

川久保潔（1929年11月18日生まれ - 2019年4月16日没）は、日本の著名な声優および俳優であり、81プロデュースに所属していました。横浜市に生まれた彼は、演技の道に進むことを決意し、1947年に鎌倉アカデミア演劇科に入学。ここでの学びを経て、1950年に劇団小熊座に参加します。アカデミアが閉校となるため、彼は繰上げで卒業し、その後、東京放送劇団の4期生として入団、アーツビジョンを経て81プロデュースに所属するようになります。

彼の声優キャリアは非常に幅広く、主にテレビアニメ、劇場アニメ、OVA、ゲームにおいて多岐にわたる役を演じました。特に、彼は『天元突破グレンラガン』のグアーム役、『007 美しき獲物たち』のゴッドフリー・ティベット卿、『007 カジノ・ロワイヤル』ではジェームズ・ボンド卿を担当し、洋画の吹き替えにおいても多くのファンに愛されました。

テレビアニメにおける主な作品には、1965年の『ジャングル大帝』や1971年の『アニメンタリー 決断』、また1977年の『ルパン三世』などがあります。彼の声は、バリトンからローバリトンの領域であり、特に「気のいいおじいさん」的な役柄が多くの視聴者に親しまれていました。また、特に『おねがい!サミアどん』では、主人公の妖精・サミアどんの役を担当しており、子供たちからも人気を集めました。

さらに、川久保はCBCラジオの全国ネット番組『朝の歳時記』のナビゲーターとして約30年にわたり活動し、その深い声と心温まるナレーションで多くのリスナーに愛されました。彼は多くの人々に触れ合う機会を持ち、幅広いジャンルでのナレーションや声の出演を行いました。

私生活では、趣味としてドライブ旅行を楽しんでいたといいます。74歳での膵癌の診断後も、彼はその生涯を演技で貢献し続けましたが、2019年4月16日、肺癌により89歳でこの世を去りました。この知らせは2019年4月22日に彼の所属事務所にて公表され、多くのファンや同僚に衝撃を与えました。

川久保潔は、その独特の声と演技力から、多くの作品においてなくてはならない存在となりました。彼が残した数々の作品は、今後も多くの人々に愛され続けることでしょう。

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