川口寛人

川口 寛人について

川口寛人（かわぐち ひろと）は、1985年8月7日生まれの元プロ野球選手で、神奈川県相模原市出身の内野手です。彼は右投げ右打ちの選手であり、プロ入り当初は育成選手として活動しました。彼のプロ野球選手としてのキャリアは短かったものの、現役引退後に新たな人生の道を切り開くために努力を続けています。

経歴

プロ入り前

川口は、大月短大附属高等学校および山梨学院大学でプレーした時期には主に二塁手として活躍し、実弟の川口隼人と二遊間を組んでいました。二人は同じポジションでのプレーが光り、特に川口はその肩の強さによって注目を集めました。

プロ入り後

大学卒業後、彼はクラブチームの西多摩倶楽部に加入し、スローイング技術を生かして遊撃手に転向しました。2010年10月、彼はプロ野球ドラフト会議で読売ジャイアンツから育成選手として指名され、同じ年に弟の隼人も東北楽天ゴールデンイーグルスから指名を受けるという珍しいケースが生まれました。彼は内野手としての評判が高く、堅実な守備とスローイングの評価も受けていました。

しかし、彼のプロ生活は思うようには進まず、肩の故障によりイースタン・リーグの公式戦には出場できませんでした。2011年には、球団から戦力外通告を受け、わずか1シーズンでプロ野球生活に幕を下ろしました。

現役引退後

2012年、川口は西多摩倶楽部時代にアルバイトしていた道とん堀に正社員として入社しました。そこで、元プロ野球選手のセカンドキャリアを支援する「アスリートセカンドキャリアサポート」（ASS）を設立しました。彼はその後、日本リアライズ株式会社に転職し、プロフェッショナル・セカンドキャリア・サポート（PSS）事業部で活動を続けています。

この事業では、元プロ野球選手が現役引退後に新しい職業に就けるように支援しています。また、川口は介護業界にも目を向け、介護士としてのキャリアアップを図るだけでなく、施設運営ができるようにとのビジョンも掲げています。

さらに、彼は日本プロ野球機構や日本プロ野球選手会との連携を図りながら、元選手に対するヒアリングや開業に向けたリサーチなども進めています。2013年からは『週刊ベースボール』で「セカンドキャリアの『球人力』」というコラムを連載し、元プロ野球選手のセカンドキャリアに関する情報を発信しています。

川口寛人は、自身の経験を生かし、現役時代の仲間たちの新しい道をサポートするために全力を尽くす姿勢を続けています。彼の取り組みは、今後も多くの元アスリートの人生に影響を与えていくことでしょう。

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