川島章正

川島章正について

川島章正（かわしま あきまさ）は、1950年9月8日に東京都昭島市で生まれた著名な日本の映画編集技師です。彼は映画の世界に浸る幼少期を過ごし、アメリカの兵隊たちと共に数多くのアメリカ映画を鑑賞しました。また、高校生時代にはヨーロッパ映画も視聴し、広範な映画文化に触れることで、彼の感性は豊かに育まれました。

当初、川島はプロデューサーになることを志望していましたが、恩師の助言に従い、自身には編集作業が最も適していることを認識しました。彼は編集を「第2の演出」と捉え、この道を選ぶこととなります。

川島は1972年に日活撮影所編集部に入社し、映画業界でのキャリアをスタートさせました。1981年には森田芳光監督による『の・ようなもの』でエディターデビューを果たします。その後、1995年からはフリーランスとして活動を開始し、より幅広い作品に携わることができるようになります。

彼のキャリアの中で特に印象的な作品の一つが1987年の『野性の証明』です。ここではチーフエディターとして参加し、編集室に泊まり込むほどのハードな環境で作業しました。この経験から、彼は他のプロジェクトにおいてはそれほどの苦労を感じなくなるほど、プロとしての自信を深めていくことになります。

また、1992年に手掛けた『いつかギラギラする日』では、深作欣二監督からロックシーンの編集に対して好評を得ました。その後、彼は1998年の『愛を乞うひと』において本格的に一人前の編集技師として認識されたと感じるようになりました。これにより、彼の編集技術は一層洗練され、様々なジャンルの作品に活かされていくことになります。

主な作品

川島はテレビドラマや映画の編集に数多く携わってきました。

テレビドラマ

• - 刑事物語'85（1985年）
• - あぶない刑事（1986年 - 1987年）
• - あきれた刑事（1987年 - 1988年）
• - 生命燃ゆ 妻よ娘よ、わが人生に悔いなし（1992年）

映画

特に川島は日本映画界に多大な影響を与える作品の編集を手掛け、その技術が高く評価されています。

受賞歴

彼の編集技術は多くの賞で認められており、以下のような受賞歴があります。

• - 第15回日本アカデミー賞最優秀編集賞
• - 第17回日本アカデミー賞優秀編集賞
• - 第19回日本アカデミー賞優秀編集賞
• - 第22回日本アカデミー賞最優秀編集賞
• - 第23回日本アカデミー賞最優秀編集賞
• - 第32回日本アカデミー賞最優秀編集賞
• - 第39回日本アカデミー賞優秀編集賞（2015年、『海難1890』）

さらに、2010年には芸術選奨文部科学大臣賞も受賞しています。川島章正の業績は、今後も多くの映画人に影響を及ぼすことでしょう。彼の作品は、日本映画の編集技術の向上に寄与し続けています。

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