川崎市立大戸小学校

川崎市立大戸小学校について

川崎市立大戸小学校は、神奈川県川崎市中原区に位置する公立小学校です。1941年に開校し、70年以上の歴史を誇ります。2016年度には800人を超える児童が在籍しており、地域に根ざした教育活動を展開しています。

特徴的な教育活動

大戸小学校の大きな特徴の一つが、特別支援学級「たんぽぽ学級」の存在です。1969年に設置されて以来、長年にわたり障がいのある児童の教育を担ってきましたが、2014年度に「川崎市立中央支援学校大戸分教室」として独立しました。しかし、現在も「たんぽぽ学級」の愛称で親しまれており、大戸小学校との間で交流が盛んに行われています。学校行事の共催や、日常的な交流を通じて、共に学び、成長する環境が育まれています。

校舎と設備

校舎は、2004年に竣工した4階建ての新校舎と、1980年頃に建てられた3階建ての旧校舎（たんぽぽ棟）が連結した構造になっています。旧校舎のたんぽぽ学級エリアは、本校の児童も利用することが可能で、日常的に児童間の交流が見られます。その他、校内には、プールや体育館、児童の遊び場である「しし山」などがあります。

「しし山」は、旧校舎の南側に位置する人工の丘で、獅子の形に似ていることからその名が付けられました。児童たちは、休み時間や放課後に、ここで遊んだり、自然に触れ合ったりしています。

校区と進学

大戸小学校の校区は、上小田中5丁目全域、上小田中6丁目の一部、下小田中1丁目から6丁目の一部です。卒業生の多くは、近隣の川崎市立西中原中学校に進学します。

沿革

大戸小学校の歴史は、1941年に川崎市大戸尋常小学校として開校したことに始まります。戦時中は川崎市大戸国民学校と改称されましたが、終戦後、再び小学校となりました。その後、新城小学校、大谷戸小学校、下小田中小学校を分離し、現在の形となりました。1969年には、たんぽぽ学級が設置され、特別支援教育にも力を入れてきました。

2005年には新校舎が完成し、教育環境が大きく改善されました。また、開校50周年、60周年、70周年と、節目ごとに記念式典やイベントが開催され、地域住民との絆を深めています。

2014年には、たんぽぽ学級が川崎市立中央支援学校大戸分教室として独立しましたが、現在も大戸小学校との交流が続いています。

アクセス

大戸小学校へは、以下の交通手段でアクセスできます。

バス: 川崎市営バス「中原駅入口」または「中原」バス停、川崎鶴見臨港バス「大戸小学校前」バス停
電車: JR南武線武蔵中原駅から徒歩約6分

著名な卒業生

大戸小学校の卒業生には、画家である垣内宣子氏や、サッカー選手の松長根悠仁氏、慶應義塾大学大学院教授の高野研一氏など、各界で活躍する著名人がいます。

地域とのつながり

大戸小学校は、地域とのつながりを大切にしており、地域住民の協力を得ながら、様々な教育活動を行っています。地域ボランティアによる読み聞かせや、地域行事への参加など、地域と一体となった学校運営が特徴です。

まとめ

川崎市立大戸小学校は、歴史と伝統を重んじながら、児童一人ひとりの個性を尊重し、地域に開かれた学校を目指しています。特別支援教育にも力を入れており、障がいのある児童も共に学び、成長できる環境を提供しています。

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