川崎縦貫道路

川崎縦貫道路の概要

川崎縦貫道路（かわさきじゅうかんどうろ）は、神奈川県川崎市を南北に貫通する道路の計画で、都市交通の効率化を図る重要な路線です。この道路は、現在進行中の一区間と、将来的に計画が具体化されるであろう二区間の2つから構成されています。

1期区間

1期区間は、川崎浮島ジャンクションから国道15号までの約8.4 kmに及ぶ部分で、ここには自動車専用道路と一般道路の2つの構成があります。自動車専用部は「高速川崎縦貫線」として都市計画の承認を受けており、首都高速道路株式会社が管理する形で一部が完成しています。この区間では、最高速度が全長にわたって80 km/hと設定されており、他の多くの首都高速区間よりも高い速度制限が適用されています。

一般部は、国道409号として国土交通省の関東地方整備局が責任を持ち、整備が進められています。

• - 起点: 神奈川県川崎市川崎区富士見一丁目地先
• - 終点: 川崎市川崎区浮島町地先
• - 延長: 自動車専用部 約7.9 km、一般部 約8.4 km
• - 都市計画決定: 1990年8月14日（自動車専用部：高速川崎縦貫線、一般部：国道409号線）

歴史

• - 1990年（平成2年）8月14日: 都市計画道路としての決定
• - 2002年4月30日: 首都高速神奈川6号川崎線が川崎浮島JCT - 殿町出入口間で開通
• - 2010年10月20日: 殿町出入口 - 大師JCT間が開通

将来的には、大師JCTから国道15号（富士見出入口）までの区間が地下構造で整備される予定ですが、採算性の課題から進捗が遅れています。このため、川崎市は条件をクリアした上での2期区間の具体化を進めています。

2期区間

2期区間は国道15号（富士見出入口）から東名高速道路までの約14 kmを計画しています。このセクションについては、都市計画の見直しおよび依頼が進行中です。予定されているルートは、多摩川南岸に位置する府中街道沿いの開発が考えられています。

川崎市は、2期区間の東京外かく環状道路との一体整備を国に提案しており、2019年6月には国土交通省が主催する協議会で、外環道との一本化について意見交換が行われました。これにより、整備効果や起終点、接続する位置、費用負担といった様々な要素についての検討が必要とされています。

延伸計画

更に、川崎縦貫道路の2期区間以北における延伸計画も進められています。この新たな路線は地域高規格道路の候補として位置づけられていますが、具体的な起終点やルートについてはまだ発表されていません。

まとめ

川崎縦貫道路は、地域の交通網を強化し、渋滞の緩和や移動の効率化を目的としている重要なインフラプロジェクトです。将来的な発展に期待が寄せられています。

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