川崎鶴見臨港バス神明町営業所

川崎鶴見臨港バス神明町営業所

川崎鶴見臨港バス神明町営業所は、神奈川県川崎市幸区神明町に所在する、川崎鶴見臨港バスの主要な営業所の一つです。営業所記号は「S」で、主に川崎市幸区内の路線を担当しています。臨港バスの営業所の中で、運行路線数が最も多く、営業エリアも最も広いのが特徴です。川崎駅と鶴見駅の双方に乗り入れ路線を持っており、特に川崎駅西口を発着する臨港バス路線は全て神明町営業所の担当となっています。

歴史

神明町営業所は1955年8月12日に開業しました。その後、1972年に元住吉営業所の廃止に伴い一部路線が移管され、1976年には新築工事が完了しました。2001年からは臨港グリーンバスへの運行委託が開始され、2003年には全路線の委託が完了しました。2010年には臨港グリーンバス川崎営業所が廃止され、その運行路線を神明町営業所が継承しました。2018年には定期券発売業務が一時休止されましたが、2019年に再開されました。

現行路線

神明町営業所は、以下の路線を運行しています。

川50系統（川崎鶴見線）：川崎駅西口と鶴見駅西口を結ぶ路線で、東部病院への便もあります。朝夕は混雑し、一部便は国道尻手発着となります。
川51系統（川崎綱島線）：川崎駅西口から新綱島駅を結ぶ路線で、末吉橋を経由します。乗客が多く、積み残しが発生しやすい路線です。2023年12月23日から綱島駅高架下バスターミナルから新綱島駅発着に変更。
川53系統（末吉橋線）：川崎駅西口と元住吉を結ぶ路線で、北加瀬を経由します。本数は大幅に削減され、現在は朝の1本のみの運行です。
川54・55系統（江ヶ崎線）：川崎駅西口と元住吉、横須賀線小杉駅を結ぶ路線で、神明町営業所の主力路線です。川54は早朝・夜間のみ、川55は終日運行です。2023年11月1日から、出庫便で朝に江川町発横須賀線小杉駅行、入庫便で夜に横須賀線小杉駅発小倉陸橋止まりが設定。
川56・57系統（矢向末吉橋循環線）：川崎駅西口を起点とする循環路線で、川56が内回り、川57が外回りです。川53系統と川61系統を合わせた形で運行。
川60系統（塚越線）：川崎駅西口と塚越、鹿島田駅、新川崎駅、元住吉を結ぶ路線で、深夜バスも運行しています。2023年11月1日のダイヤ改正で平日は午前・午後1往復ずつの2往復となり、神明町車庫行の最終バスが設定。
川61系統（矢向線）：川崎駅西口と矢向駅、元住吉を結ぶ路線で、一部便は川崎駅東口や川崎ラゾーナ広場を発着します。2023年11月1日からは川56の最終バスが土休日も同じ時刻で運行されるため、江川町止まりがなくなった。
川69系統（小倉循環線）：川崎駅西口を起点とする循環路線で、平日朝のみ運行しています。
元02系統（元住吉小倉循環線）：元住吉を起点とする循環路線で、平日朝に3本のみ運行。
原62系統（中原線）：中原駅と元住吉を結ぶ路線で、朝夕のみ運行されています。
鶴11系統（三角線）：鶴見駅東口と江ヶ崎を結ぶ路線で、横浜市内のみを運行します。本数が少なく、1時間に1～2本程度です。
日95系統（新川崎日吉線）：日吉駅と新川崎駅を結ぶ路線で、東急バスと共同運行です。2023年3月16日以降は川崎市内運賃が改定されたため全区間で大人220円、小児110円となっている。

廃止・移管路線

過去には、以下の路線が神明町営業所で運行されていましたが、廃止または他営業所へ移管されました。

元01系統（元住吉新川崎循環線）：2009年3月13日廃止
鶴04系統（新川崎線）：2014年2月16日に鶴見営業所へ再移管
川02系統（日出町線）：2021年3月16日に塩浜営業所へ再移管
川21系統（水江町線),川22系統（三井埠頭線）：塩浜営業所が主に担当
川62・原62系統（中原線）：原62系統の項を参照
杉51・52系統（小杉線）：2019年3月16日廃止

その他、川崎小杉線、新城線、末吉橋経由三ツ池公園線、川崎新横浜線、労災病院東洋埠頭線、苅宿小田中線、川崎駒岡線、小倉線などの路線がありました。

また、高速バス路線としては、アクアライン高速バス（川崎木更津線、三井アウトレット木更津線）、横浜東扇島線、横浜浮島線がありましたが、2017年6月5日付で塩浜営業所へ移管されています。

車両

神明町営業所では、いすゞ自動車をメインにバス車両を導入しています。1999年までは富士重工業製のボディを架装していましたが、2000年代には大型9m車や中型車の割合が高まりました。2010年代以降は大型ノンステップバスの導入が進み、現在は大型車が主体となっています。2020年11月をもって中型車は全廃され、大型車に統一されました。

臨港グリーンバスから移籍した車両は、社番が001から011で始まるため、判別可能です。

高速路線車・貸切車には、三菱ふそう・エアロバスやいすゞ・ガーラが使用されていました。また、横浜東扇島線・横浜浮島線用にはいすゞ・エルガの長尺ワンステップ高出力車が導入されていましたが、路線移管に伴い塩浜営業所に転属しました。

脚注

参考文献として、以下の書籍が挙げられます。

ぽると出版 『バスラマ・インターナショナル』 No.105 「バス事業者訪問116 川崎鶴見臨港バス」 2007年12月25日、ISBN 978-4-89980-105-4
『臨港バス30年の歩み』川崎鶴見臨港バス、1967年11月18日。ASIN B000J9SF54。
『臨港バス50年の歩み』川崎鶴見臨港バス、1988年。

関連項目

臨港グリーンバス
川崎鶴見臨港バス
川崎鶴見臨港バス浜川崎営業所
川崎鶴見臨港バス塩浜営業所
川崎鶴見臨港バス鶴見営業所
横浜市営バス鶴見営業所
東急バス新羽営業所

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