川嶋將生

川嶋將生について

川嶋將生（かわしま まさお、1942年 - ）は、日本の歴史研究者であり、立命館大学の名誉教授として知られています。彼の専門は日本中世史であり、この分野において多くの貢献を果たしています。川嶋教授は、三重県に生まれ、1967年に立命館大学文学部を卒業しました。その後、京都市史編纂所での勤務や聖母女学院短期大学、立命館大学での助教授を経て、1990年に立命館大学文学部の教授に就任しました。さらに、特命教授や名誉教授としても活躍し、1995年には「中世京都文化の周縁」により立命館大学から文学博士の学位を取得しました。

主な著書

川嶋教授の研究成果は、数多くの著作としてまとめられています。特に中世京都文化に関する研究が目を引きます。以下は彼が著した主要な書籍です：

• - 『町衆のまち 京』（1976年、柳原書店）

- 本書は城市生活史を扱い、町衆の視点から京の文化を探求しています。

• - 『中世京都文化の周縁』（1992年）

- 中世の京都が持つ多様な文化や社会的背景を深く掘り下げた著作です。

• - 『「洛中洛外」の社会史』（1999年、思文閣出版）

- 洛中洛外図を通じて、京都の社会の変遷を考察しています。

• - 『室町文化論考 文化史のなかの公武』（2008年、法政大学出版局）

- 公武の関係に焦点を当て、室町時代の文化を分析します。

• - 『祇園祭 祝祭の京都』（2010年、吉川弘文館）

- 祇園祭をテーマにしたこの著作では、京都の祝祭文化を詳細に描写しています。

また、川嶋教授は共編著も数多く残しています。以下にいくつかの代表作を紹介します：

• - 『京の道』（1974年、創元社）

- 林屋辰三郎、鎌田道隆との共編著であり、京都の道の歴史や意味を考察しています。

• -『京都町名ものがたり』（1979年、京都新聞社）

- 鎌田道隆との共著で、京都の町名にまつわる物語を収集した本です。

• - 『図説上杉本洛中洛外図屏風を見る』（1994年、河出書房新社）

- 小沢弘との共著で、洛中洛外図の視覚的な分析を行っています。

• -『日本文化デジタル・ヒューマニティーズの現在 バイリンガル版』（2009年）

- 赤間亮、矢野桂司、八村広三郎、稲葉光行との共著で、日本文化におけるデジタルヒューマニティーズの発展を探ります。

川嶋將生は、研究活動を通じて日本歴史の理解を深めるのみならず、後進の指導にも尽力してきました。彼の業績は、学界に留まらず、一般の人々にも多くの影響を与えています。歴史を学ぶことの重要性を説く彼の姿勢は、多くの人々に感銘を与えていると言えるでしょう。

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