川柳つくし

川柳つくし（かわやなぎ つくし）

川柳つくしは、1968年9月7日に千葉県市川市で生まれた女流落語家です。本名は熊井佳奈子で、落語協会に所属しています。彼女の出囃子は、ビートルズの名曲『イエロー・サブマリン』が使用されています。

経歴

彼女は早稲田大学教育学部国語国文学科の近世文学専修を卒業し、興津要のゼミに在籍していました。在学中は毎回、寄席に連れて行かれる経験を重ね、落語への興味を深めていきました。卒業後は出版社で辞書編集の業務に従事しつつも、徐々に寄席通いを始め、ついには自らも落語を演じてみたいという思いが芽生えます。

1997年3月には川柳家に入門し、前座名「つくし」として活動を開始。5月には上野鈴本演芸場で初めての高座を踏み、演目には「八九升」を選びました。2000年11月には金原亭小駒、林家謙信平と共に二ツ目に昇進し、さらには2013年9月に金原亭龍馬、三遊亭天どん、四代目三遊亭金朝、柳家喬志郎と共に真打に昇進しました。彼女は、落語協会に所属する女性真打としては三遊亭歌る多、古今亭菊千代、林家きく姫に次ぐ4人目の快挙を成し遂げたのです。

人物

川柳つくしの得意な演目は、新作落語であり、独自の視点で観客を楽しませています。また、趣味のウクレレを活かしたウクレレ漫談も行い、持ち時間が限られたライブではウクレレを用いたパフォーマンスを展開しています。彼女は『エンタの神様』にも「マダム◇KANACO」という名義で登場し、ウクレレ漫談を披露しました。この演技を通じて、彼女は占い師のキャラクターを確立し、「来世、頑張れ～」という決め台詞を使っています。また、川柳つくし名義でも同様のネタを披露することもあると言います。

さらに、彼女は女流落語家ユニット「落語ガールズ」にも所属しており、グループ内では最も長い芸歴を持つメンバーとして知られています。

笑点Jr.メンバーとしての活躍

川柳つくしは、2008年7月20日放送の「こいつは凄芸!そいつは頂!!」に出演し、ウクレレ漫談を披露することから番組に関わり始めました。2009年5月には大喜利メンバーとしてデビューし、以来、楽しいバトルを繰り広げています。初出演の際には、先輩の五明樓玉の輔の席に座っており、その後の活躍に期待が寄せられました。

出演番組

川柳つくしは、さまざまなメディアに出演しています。彼女は「笑点Jr.」や「笑点特大号」などに出演し、その独自のスタイルで観客を魅了しています。また、「エンタの神様」では「マダム◇KANACO」として知られ、キャッチコピーは「黄泉からの占い師」とされています。

著作

彼女の著作としては、『女落語家の「二つ目」修業』（2010年、双葉社）や、最新作『あなたに贈る 川柳つくし新作落語集』（2024年、アプリスタイル）があります。

川柳つくしは、落語界での活動を通じて、多くの人々に笑いをもたらし続けています。彼女の存在は、落語の未来を切り開く一因となっているのです。

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