巣南町

巣南(すなみちょう)



巣南は、かつて岐阜県本巣郡に存在したです。2003年5月1日に穂積と合併し、瑞穂市として新たな一歩を踏み出したため、現在はその名はありません。

地理



の全域が濃尾平野の一部であり、平坦な地形が特徴でした。の西側には根尾川と揖斐川が流れ、これらの河川によって形成された七崎輪中や古橋輪中などの輪中地帯が広がっていました。揖斐川の西岸にも域の一部が存在していました。

かつて隣接していた自治体は以下の通りです。

真正
穂積
安八町
大垣市
神戸
大野町
墨俣(宝江地区分離前)

歴史



古代から新田開発が進められていた地域であり、『日本書紀』などの古い文献にもその名を見ることができます。奈良時代には条里制が施行され、その跡が現在も残っています。

江戸時代には、中山道の美江寺宿が置かれ、交通の要衝として栄えました。

年表



1954年(昭和29年)9月20日:川崎村、鷺田村、船木村が合併し、巣南村が発足。「本巣郡の南」に位置することから名付けられました。
1957年(昭和32年)7月1日:宝江地区を穂積へ編入。
1964年(昭和39年)4月1日制を施行し、巣南となりました。
2003年(平成15年)5月1日:穂積と合併し、瑞穂市が発足。同日、巣南は廃止されました。

行政



歴代の長は以下の通りです。

福野寿英:2001年8月25日〜2003年5月1日
堀孝正:1989年〜2001年
岡田守:1973年〜1989年
林保:〜1973年

経済



稲作のほか、果樹栽培が盛んでした。特に富有柿は巣南が原産地であり、「すなみ柿」というブランド品種も生まれました。大垣市に隣接していることから、住宅地としても発展しました。

教育



内には以下の教育機関がありました。

小学校
巣南立南小学校
巣南立中小学校
巣南立西小学校
中学校
巣南立巣南中学校

交通



鉄道路線



樽見鉄道樽見線
美江寺駅 - 横屋駅
東海道本線域の南端を通過していましたが、駅は設置されていませんでした。

道路



中山道の美江寺宿があったことから、古くから交通の要衝でしたが、明治時代以降は主要道路から外れました。しかし、平坦な地形のため、近隣地域との接続は良好でした。

高速道路:内には高速道路はありませんでした。
一般国道
国道21号岐大バイパス
主要地方道
岐阜県道92号岐阜巣南大野線
一般県道
岐阜県道156号曽井中島美江寺大垣線
岐阜県道170号田之上屋井線
岐阜県道171号美江寺西結線
岐阜県道204号穂積巣南線
岐阜県道261号脛永万石線

名所・旧跡・観光スポット



伊久良河宮跡(天神神社)
美江寺城跡
小簾紅園
サボテン村

出身人物



福嶌才治:富有柿の生みの親

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