巣鴨中学校・高等学校

巣鴨中学校・高等学校の概要

巣鴨中学校・高等学校は、東京都豊島区上池袋に位置する私立の男子中高一貫校です。この学校は、中学校から進学した生徒（内部進学生）と高校から入学した生徒（外部進学生）から構成され、高校2年次からは混合クラスでの授業が行われます。

教育の歴史

この学校の歴史は1910年に遡り、社会学者で教育者の遠藤隆吉が、自身の私財を基に私塾「巣園学舎」を設立したことから始まります。その後、1922年には旧制巣鴨中学校が設立され、教育理念として「硬教育」による品性の陶冶が掲げられました。学校は75年以上にわたり、堀内政三が校長としてその基礎を築きました。現在は第5代校長の堀内不二夫が就任しています。

教育理念と方針

巣鴨学園の教育理念は「心身ともに努力主義」であり、生徒に対しては誰もができる努力を誰にもできないレベルまで追求することが求められています。この考え方は、体育や学問の両面において実践され、生徒は精神的・肉体的に優れた「真のエリート」を目指しています。具体的には「全教科必修主義」と「全校有段者主義」を掲げ、卒業までに必ず柔道または剣道の初段を取得することを目指します。

特徴的な行事とカリキュラム

学校では、体育を通じた心身の鍛錬が重視されています。年間には多くの行事が行われ、特に春の大菩薩峠越え強歩大会や夏の巣園流水泳学校、秋の創立記念マラソン大会などが挙げられます。中学では剣道、高校では柔道が必修科目として設定されており、習得することが奨励されています。

また、教室内では、業間に体操やクラス編成における数学クラスなど、多様な取り組みが行われています。全体のカリキュラムとしては、文科系と理科系に分かれ、高校では進学に応じた特別なクラスが編成されています。

制服と校則

巣鴨学園では、「制服は礼服」とされ、清潔感を重視した厳格な規律が設けられています。生徒は制服の着用時にホックを全て留めるなど、規則正しい着こなしが求められます。また、携帯電話の持ち込み、アルバイト、ピアスなどは禁止されています。

アクセスと入試

学校へのアクセスは、大塚駅から徒歩約11分、巣鴨新田停留場からは徒歩約8分など、便利な立地となっています。入試には中学入試と高校入試があり、それぞれ異なる科目で実施されるため、受験生は準備が必要です。

著名な出身者

巣鴨中学校・高等学校は多くの著名な出身者を輩出しています。学界や官界、ビジネス、芸能界など多岐にわたる分野で活躍する卒業生が多数おり、特に教育者や学者、経済人としての評価が高いです。

このように、巣鴨中学校・高等学校は独特の教育理念の下、伝統的な価値観を重視しながら、現代の教育ニーズにも応じた多様なカリキュラムを展開しています。

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