上池袋

東京都豊島区上池袋のガイド

上池袋は、東京都豊島区に位置する町名で、一丁目から四丁目までがあります。郵便番号は170-0012です。この地域は、池袋駅、大塚駅、板橋駅のほぼ中間に位置し、明治通りに沿って広がっています。

地理

上池袋は、北は板橋区板橋、北東は旧谷端川暗渠を境に北区滝野川、東は宮仲公園通りで西巣鴨、南東は西巣鴨橋通りで北大塚、南はJR山手線を挟んで東池袋、南西はJRおよび東武東上線の線路で西池袋、西は池袋本町と隣接しています。地形としては、南側が池袋台地の北端にあたるため高く、北側に向かってなだらかに低くなる特徴があります。

歴史

上池袋は、かつて大規模な開発とは無縁の地域でしたが、2005年に癌研究会附属病院が移転したことをきっかけに、2007年から跡地の再開発が進められました。その結果、商業施設や高層マンションが建設され、景観が大きく変化しました。

沿革

鎌倉時代: 鎌倉街道中道が整備され、現在の宮仲橋から上池袋二丁目交差点に至る道がその名残とされています。
1573年頃: 子安稲荷神社が再興されました。
江戸時代以前: 朱引線・墨引線の外に位置し、ほとんどが未開発の土地や田畑でした。
1878年: 郡区町村編制法により北豊島郡が発足し、池袋村などがその下に置かれました。
1885年: 日本[[鉄道]]により品川駅 - 赤羽駅間に鉄道が開業し、板橋駅が開業しました。
1889年: 町村制施行により北豊島郡巣鴨村が発足。現在の上池袋は大字池袋、大字堀之内、大字新田堀之内に該当します。
1903年: 日本[[鉄道]]池袋駅が開業し、池袋駅 - 田端駅間にも鉄道が開通しました。
1911年: 真宗大学が京都へ移転し、跡地は渋沢栄一の三男である渋沢正雄の邸宅となりました。
1911年頃: 大字池袋に大正舎（牧場・搾乳業）が開業し、後に東洋ホルスタインと改称されました。
1914年: 東上鉄道により、池袋駅 - 田面沢駅間に鉄道が開業しました。
1918年: 巣鴨村が町制施行し西巣鴨町となりました。
1920年: サクマ式ドロップスの佐久間製菓株式会社の工場が現在の上池袋二丁目付近に竣工しました。
1922年: 東京府北豊島郡巣鴨村宮仲（現在の上池袋一丁目）に旧制巣鴨中学校が創立されました。
1926年: 省線池袋車庫の用地を買収しました。
1929年: 省線池袋車庫が供用開始されました。
1932年: 西巣鴨町が東京市に編入され、豊島区の一部となり、現在の上池袋の区域が確定しました。
1934年: 東武東上線に東武堀之内駅が開業し、癌研究会・癌研究会附属病院が上池袋一丁目に開設されました。
1945年: 米軍の空襲により、地区の半分以上が被災し、東武堀之内駅も駅舎が崩壊しました。
1947年: 東武堀之内駅が廃止されました。
1951年: 東武堀之内駅跡が北[[池袋駅]]として再開業しました。
1957年: 都営トロリーバスの路線が開業しました。
1960年: 池袋マンモスプールが開業しました。
1966年: 池袋大橋が開通しました。
1968年: 都営トロリーバスの路線が廃止されました。
1969年: 住居表示変更に伴い、上池袋が設置されました。
1985年: 国鉄池袋電車区構内で山手線車両が暴走する事故が発生しました。
1993年: 池袋マンモスプールが閉鎖されました。
1997年: アパホテル東京板橋が開業しました。
1999年: 豊島清掃工場が稼動しました。
2003年: 町域内で高層マンション反対運動が相次ぎました。
2004年: 老舗居酒屋「長野屋」が閉店しました。
2005年: 癌研究会・同附属病院が江東区有明に移転しました。
2006年: 癌研究会が取り壊し・整地されました。
2007年: アパホテル東京板橋が耐震強度不足疑惑で一時営業停止しました。老舗和菓子店「梅花亭」が神楽坂に移転。癌研究会跡地開発計画「上池袋プロジェクト」が着工しました。
2008年: 「上池袋プロジェクト」の商業棟・ドレシア アネックスがオープンしました。
2009年: 「上池袋プロジェクト」の賃貸住居棟・ドレシア パークとドレシア タワーが竣工しました。

交通

上池袋は、JR山手線、赤羽線、東武東上線が近接しており、鉄道アクセスに恵まれています。また、明治通りを都営バスが運行しており、池袋駅や王子方面へのアクセスも便利です。

鉄道

板橋駅: 敷地の南半分が上池袋四丁目に含まれています。

バス

明治通りを都営バス（王40、王55、草63・草64、深夜02）が運行しています。
上池袋一丁目、上池袋三丁目、上池袋四丁目にバス停があります。

道路

首都高速5号池袋線
国道254号（川越街道）
明治通り
東京都道436号小石川西巣鴨線（宮仲公園通り）
池袋大橋

施設

上池袋には、図書館、コミュニティーセンター、警察署、清掃工場、スポーツセンター、大学、小中学校、郵便局など、多くの施設があります。特に、巣鴨中学校・高等学校、帝京平成大学、豊島中央病院などが地域に根付いています。

公共施設

上池袋図書館
上池袋コミュニティーセンター
警視庁池袋警察署上池袋交番
豊島清掃工場
池袋スポーツセンター

教育機関

帝京平成大学
巣鴨中学校・高等学校
豊島区立池袋第一小学校
豊島区立豊成小学校

その他

上池袋郵便局
JR東日本東京支社池袋運転区
アパホテル東京板橋
上池袋中央公園
宮仲公園
上池袋東公園
上池袋公園
上池袋さくら公園
堀の内公園
豊島中央病院
妙経寺
中国嵩山少林寺廟
お茶あがれ地蔵
子安稲荷神社

商業施設

上池袋には、明治通り沿いを中心に、様々な商店が軒を連ねています。上池袋商店街と大塚銀の鈴通り商店街（大塚北口商栄会）の2つの商店街があり、地域住民の生活を支えています。

主な店舗

東京トヨペット（池袋店）
マルエツプチ（上池袋店）
ピーコックストア（上池袋店）
セブン-イレブン（上池袋1丁目店・上池袋2丁目店・上池袋3丁目店）
ミニストップ （上池袋4丁目店）
ファミリーマート（上池袋3丁目店・上池袋4丁目店）
ヤマザキショップ（ほまれや店、上池袋4丁目）
ローソンストア100（上池袋店）
ニッポンレンタカー上池袋営業所
オリジン弁当上池袋店
京たこ上池袋店
やまか焼き鳥
エスピークイック

かつて存在した施設

癌研究会・癌研究会附属病院
真宗大学
池袋マンモスプール

上池袋を舞台とした作品

『転々』（藤田宜永）
『赤・黒 池袋ウエストゲートパーク外伝』（石田衣良）
『サウダージ』（垣根涼介）


上池袋は、都心にありながらも、落ち着いた住宅街の雰囲気を残す地域です。歴史的な背景や再開発の経緯を知ることで、より深くこの地域を理解することができるでしょう。

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