巣鴨信用金庫

巣鴨信用金庫について

巣鴨信用金庫（すがもしんようきんこ、英語：Sugamo Shinkin Bank）は、東京都豊島区に本店を構える信用金庫です。都内北部と埼玉県東南部に店舗網を展開し、地域に根差した金融サービスを提供しています。1922年の設立以来、一度も合併・統合を経験することなく、2022年に創業100周年を迎えました。

歴史

巣鴨信用金庫の歴史は、1922年4月4日に「有限責任信用組合巣鴨町金庫」として設立されたことに始まります。その後、1948年に「有限責任巣鴨信用組合」、1949年に「巣鴨信用組合」へと名称を変更し、1951年には信用金庫法に基づき「巣鴨信用金庫」として改組しました。1973年にはオンラインシステムを稼働させ、1975年には現在の本店が完成しました。1999年にはATM時間外入出金手数料の無料化を実施し、2020年には一部店舗で昼休みを導入するなど、時代に合わせたサービスを提供しています。2022年には、創業100周年を迎え、田村和久理事長が退任、新たに二瓶克博が理事長に就任しました。

店舗とまちづくり

おもてなし処

巣鴨信用金庫は、地域貢献活動として、巣鴨とげぬき地蔵尊の縁日である「4」の付く日の営業日に、本店の3階を「おもてなし処」として開放しています。この場所は、巣鴨信用金庫の利用客でなくても無料で利用でき、参拝客に休憩スペースを提供しています。また、月1回、若手落語家による落語公演も開催され、地域住民に親しまれています。利用時間は午前10時から午後2時50分までで、巣鴨信用金庫の休業日は休みとなります。

フランス人建築家による店舗デザイン

2009年以降、一部店舗のデザインをフランス人女性建築家エマニュエル・ムホー氏に依頼しています。特に、志村支店（板橋区）は「虹のミルフィーユ」をコンセプトにしたカラフルなデザインが特徴で、全国から見学者が訪れるほどの人気を集めています。この他にも、常盤台（板橋区）、江古田（練馬区）、中青木（埼玉県川口市）の各支店でムホー氏が全体を手掛け、埼玉県新座市の支店では一部デザインを担当しました。

その他の特徴

窓口営業時間

巣鴨信用金庫の窓口営業時間は、8時55分から15時までとなっており、一般的な金融機関よりも5分早く営業を開始しています。

地域密着型の優しい信用金庫

巣鴨信用金庫は、収益よりも地域の繁栄を優先した運営を行っており、「地域密着のサービスを実践し、多くの人から慕われている信用金庫」と評価されています。地元の中小企業の技術や商品をPRする場の提供や、他の取引先とのマッチングなど、地元企業への支援に力を入れています。また、巣鴨という「おばあちゃんの原宿」と呼ばれる地域に本店があることから、年金受給日のプレゼント、自宅への出張年金相談、お楽しみ演芸会、とげぬき地蔵尊の縁日のおもてなし処設置など、高齢者向けのサービスも充実しています。

福太郎奨学財団

巣鴨信用金庫は、高齢者だけでなく若い世代を支援するため、奨学制度として「福太郎奨学財団」を運営しています。この財団は、巣鴨信用金庫の第七代理事長である田村福太郎氏の名前に由来しており、ドラッグストアの「くすりの福太郎」とは関係ありません。

略称・愛称

公式には「すがも」という略称が使われており、「すがものカード・通帳ご利用案内」や「すがもパーソナルＷＥＢ」など、「すがも」を冠したサービスが多くあります。しかし、地名の巣鴨と混同されることもあり、一般的には「巣鴨信金」や「すがしん」と呼ばれることが多いです。

関連会社

• - 信友山の手株式会社
• - 巣鴨ユニティサービス株式会社

外部リンク

• - 巣鴨信用金庫

巣鴨信用金庫は、地域社会の発展と顧客の信頼を第一に考え、独自のサービスと地域密着型の活動を続けています。

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