工務交通局 (琉球政府)

琉球政府工務交通局は、1953年4月1日の機構改革により、それまで存在していた工務局、運輸局、郵政局の業務を統合し、新たに発足した行政事務部局です。この局は、地域のインフラ整備を主な任務とし、土木、建築、都市計画、港湾、運輸、公益事業、気象、郵政、電信電話事業など、幅広い分野を所管していました。

1961年8月1日には、建設運輸局へと改称され、その役割は引き継がれました。

所掌事務

工務交通局が所掌していた主な事務は以下の通りです（1953年4月1日時点）。

土木に関すること
建築に関すること
都市計画に関すること
港湾に関すること
運輸に関すること
公益事業に関すること
気象に関すること
郵政事業及び電信電話事業に関すること

これらの事務を通じて、工務交通局は琉球地域の社会基盤の整備と維持に貢献しました。

組織

工務交通局の組織は以下の通りです（1953年4月1日時点）。

内部部局

庶務課
土木課
建築課
電力課
陸運課
海運課
郵務課
電務課
郵便経理課
資材課

支分部局

工務出張所
港務所
中央郵便局
中央電報局
郵便局
電気通信工事局
貯金管理局
無線電報局

附属機関

機械工場
資材集積所
車両管理所
気象台

これらの組織を通じて、工務交通局は多岐にわたる業務を遂行していました。内部部局が政策立案や事務処理を行い、支分部局が現場での業務を担い、附属機関が技術的なサポートを提供するという構造でした。

参考文献

照屋栄一『沖縄行政機構変遷史 明治12年～昭和59年』照屋栄一、1984年8月15日。NDLJP:9775065。

関連項目

琉球政府
行政主席

外部リンク

沖縄県公文書館

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