巨蟹宮

巨蟹宮（きょかいきゅう）

巨蟹宮は、西洋占星術における黄道十二宮の4番目の宮で、かに座として知られています。この宮は、獣帯の黄経90度から120度の領域に位置し、おおよそ6月22日（夏至）から7月23日（大暑）の間、太陽がこの領域を通過します。ただし、太陽が実際にこの領域を通過する時期は、年によって若干のずれがあります。

象徴と属性

巨蟹宮は、四大元素のうち「水」に関連付けられており、天蝎宮、双魚宮とともに「水のサイン」に分類されます。感情や感受性を象徴し、内向的で保護的な性質を持つとされています。また、巨蟹宮の対極には、現実的で目標達成を重視する磨羯宮があります。

文化的な象徴

スロベニアでは、0.5ユーロ硬貨にかに座が描かれています。これは、同国が独立を宣言した1991年6月25日のサン・サイン（太陽が位置していたサイン）が巨蟹宮であったことにちなんでいます。ただし、実際には、太陽がかに座の星の並びの中に位置していたわけではないため、硬貨にかに座の星の並びが描かれているのは、厳密には誤りであるという指摘もあります。

占星術的なデータ

以下は、巨蟹宮に関する占星術的なデータです。

アストロロジカルシンボル: 蟹
ゾディアックシンボル: 蟹
標準的な期間: 6月22日 - 7月22日
2区分: 女性
3区分: 活動
4区分: 水
居住の座: 月
高揚の座: 木星。占星術師によっては海王星も高揚の座とすることがありますが、これについては議論があります。
障害の座: 土星
転落の座: 火星

関連事項

巨蟹宮は、西洋占星術において、以下のような概念と関連しています。

西洋占星術: 占星術の基本的な概念であり、天体の動きが人間の生活や性格に影響を与えるとする考え方。
サン・サイン: 太陽が位置する星座のことで、個人の基本的な性格や性質を示すとされる。
ハウス (占星術): ホロスコープを12の領域に分割したもので、それぞれの領域が特定の生活分野を表す。
ムーンチャイルド: 月の影響を強く受けている人のこと。巨蟹宮は月が居住の座であるため、特にこの影響を受けやすい。


巨蟹宮は、感情や感受性、家庭や保護といったテーマを象徴し、占星術において重要な役割を果たしています。また、文化的なシンボルとしても、スロベニアの硬貨に描かれるなど、その影響は多岐にわたります。

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