巴里夫

巴里夫（ともえ さとお）

巴里夫（本名：磯島重二）は、1932年11月22日に大分県中津市で生まれ、2016年7月1日に83歳で亡くなった日本の漫画家です。血液型はO型でした。

経歴

1952年、関西大学経済学部に在学中、カバヤキャラメルの景品であるオマケ漫画の募集に応募したことがきっかけで漫画家としての活動を始めました。1954年には、日の丸文庫から『母を呼ぶ歌』を発表し、貸本漫画家としてデビューを果たしました。1956年には上京し、若木書房の社長の勧めで「巴里夫」というペンネームに改名。その後、若木書房から数多くの貸本少女漫画を発表しました。

1965年、初の雑誌掲載作品となる『さよなら三角』を『りぼん』に発表し、以降は『りぼん』などの少女漫画雑誌を中心に学園ものを中心とした作品を発表しました。1978年頃からは、集英社の編集者として、新人漫画家の育成にも力を注ぎました。

晩年は、自身の過去の作品の復刻出版に尽力しました。2016年7月1日に逝去。83歳でした。

遺志を継ぐ活動

巴里夫の弟である磯島烈氏は、兄の絶版本の復刻・通信販売を行う「巴里夫のマンガ伝承保存会」を運営していましたが、2022年6月時点でその公式サイトは確認できなくなっています。しかし、この活動は2021年8月15日の埼玉新聞の記事で紹介されるなど、当時は確かに活動していました。現在、巴里夫の作品を直接入手することは困難になっていますが、その功績と作品は多くの人々に記憶されています。

作品の特徴

巴里夫の作品は、少女漫画を中心に、繊細なタッチとドラマチックな展開が特徴です。特に学園を舞台にした作品は、当時の少女たちの心を捉え、多くのファンを魅了しました。また、編集者として後進の育成にも尽力するなど、その活動は多岐にわたりました。

主な作品リスト

母を呼ぶ歌（1954年、日の丸文庫）
さよなら三角（1965年、『りぼん』）

※この他、多数の貸本少女漫画、雑誌掲載作品があります。

関連人物

山本おさむ（アシスタント）

外部リンク

巴里夫のマンガ、ふたたび! - 公式サイト - ウェイバックマシン（2016年7月22日アーカイブ分）
巴里夫のマンガ伝承保存会
埼玉新聞(2021年8月15日)【大反響！実話を基に描いた少女漫画復刊】
* 中津市立図書館【中津市出身の少女漫画家、巴里夫(ともえさとお)先生】

巴里夫は、その生涯を通じて多くの人々に夢と感動を与え続けました。彼の作品は、今後も語り継がれるべき日本の漫画史における重要な一部と言えるでしょう。

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