市営交通資料センター

市営交通資料センターの概要

市営交通資料センターは、かつて愛知県名古屋市中区丸の内に存在していた施設で、名古屋市交通局により運営されていました。この施設では、名古屋市の地下鉄や市バスに関連する資料の展示や販売が行われており、交通に関心のある方々には特に魅力的な場所でした。

アクセスと開館時間

この資料センターは、丸の内会館の6階に位置し、市営地下鉄名城線及び桜通線の久屋大通駅から徒歩約10分の距離にあります。また、市営バス「大津橋」や「大津通」バス停からは徒歩約5分というアクセスの良さも魅力の一つです。開館時間は午前10時から午後5時までで、入場は無料でしたが毎週水曜日と年末年始は休館となっていました。

展示内容

館内では、名古屋市交通局が所有するさまざまな資料が展示されていました。具体的には、名古屋市の公共交通に関する歴史や運営の進化、車両、運行体制などに関する情報が豊富に揃っており、訪問者にとって学びの場でもありました。また、実際に交通局が使用していた資料のほか、他の鉄道事業者の社史や鉄道に関連する雑誌なども取り扱っており、情報収集の場としても利用されていました。

販売商品

さらに、センター内では交通局オリジナル商品も販売されており、独自のアクセサリーやチョロQ、ピンバッジ、さらには「とことん地下鉄!!大名古屋」という鉄道運転ゲームや過去に発行された記念乗車券などが並んでいました。これらの商品は、訪れた人々にとって、名古屋市交通局の思い出や記念品として人気を集めていました。また、これらの商品は通信販売でも取り扱われているため、訪問できなかった人々にも市営交通の魅力を紹介する手段となっていました。

体験コーナー

センターにはいくつかの体験コーナーもありました。特に注目されたのは、鉄道運転シミュレータです。こちらは鶴舞線用の車両3050形を使用したもので、実際の運転体験を模擬することができる施設でした。来館者は指導を受けながら実際に運転操作を体験し、鉄道の運行に関する理解を深めることができました。また、ジオラマコーナーでは、名城線用車両で使われていたコントローラーを用いて模型車両を操作でき、交通機関に対する理解が深まる楽しいコンテンツが提供されていました。

閉館後の状況

残念ながら、市営交通資料センターは令和7年3月31日に閉館しました。しかし、閉館後も名古屋市交通局の資料収集施設として利用され続けることが決まっています。これにより、資料がさらに整理・保存され、今後の学びに繋がる形で発展していくことが期待されます。

市営交通資料センターは、名古屋の交通局の歴史と文化を感じることができる貴重な場所でした。訪問者にとっては、交通機関の魅力を知るだけでなく、思い出に残る経験を提供する場でもありました。

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