市川友也 (野球)

市川友也について

市川友也（いちかわ ともや）は、1985年5月9日生まれで神奈川県相模原市出身の元プロ野球選手です。ポジションは捕手で、右投右打のスタイルでプレーしました。彼は野球のキャリアを通じて、巨人、日本ハム、ソフトバンクの3球団で活躍しました。

経歴の始まり

市川は小学校時代から野球を始め、相模原南シニアを経て、東海大相模高等学校に進学しました。3年生の夏には神奈川県予選のベスト4まで進出しましたが、甲子園出場には至りませんでした。その後、大学は東海大学に進み、野球部に所属しました。ここでは4年生の時に春と秋のリーグ優勝を経験し、ベストナインにも選ばれる活躍を見せました。大学選手権では準優勝という成果を挙げ、首都大学リーグでの通算成績は、47試合出場で打率.297を記録しました。

プロ入りと巨人時代

市川は大学卒業後、社会人野球の鷺宮製作所でプレーした後、2009年のプロ野球ドラフトで巨人から4位指名を受けて入団しました。彼は春季キャンプで期待され、一軍に昇格するチャンスを得ました。2010年には二軍で打率.297を記録し、3試合で一軍出場も果たしました。2011年は打撃の調子を崩し、出場機会が減少しましたが、2012年にはシーズン終盤に一軍に戻り、プロ初打点を記録しました。その後、2013年は腰痛の影響があり、出場機会が限られてしまいました。

日本ハム時代

2013年11月、市川は金銭トレードで北海道日本ハムファイターズに移籍しました。2014年、彼はプロ初本塁打を放ち、第2捕手として71試合に出場するなど存在感を示しました。しかし、持病のヘルニアに悩まされ、シーズン終盤には離脱することもありました。2015年にはヘルニア手術を経て、6月から一軍に復帰しました。2016年にはチームの日本一に貢献し、大谷翔平から163km/hの速球を受ける貴重な経験もしました。

ソフトバンク時代

2018年、福岡ソフトバンクホークスへ金銭トレードで移籍し、背番号30を着けました。移籍初年度は古巣巨人戦で逆転本塁打を記録し、25試合に出場しましたが、翌年は一軍出場がないまま2019年10月に戦力外通告を受け、現役を引退しました。

引退後の活動

引退後は、ジャイアンツアカデミーのコーチとして指導を行い、2021年には三軍バッテリーコーチに就任しました。

選手としての特徴

市川は捕手としてのスローイングと強肩が際立っており、打撃面でも長嶋茂雄から高く評価されていました。彼はまた、ピッチャーの意図を優先する姿勢を持ち続け、自身の役割を理解してプレーし続けることを重視していました。

市川友也は、豊かな経験を持ちながらも常に成長を目指し、プロとしてのキャリアを全うした選手です。その独自のプレースタイルやチームへの貢献は多くのファンに印象を残しました。

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