市川駅

市川駅について

市川駅（いちかわえき）は、千葉県市川市市川一丁目に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）総武本線の駅です。総武快速線と総武緩行線の2つの運行系統が停車し、それぞれ異なる駅番号（快速線：JO 24、緩行線：JB 27）が付与されています。

駅周辺の概要

市川駅周辺は、江戸時代から豪商の別荘地として栄え、特に北口方面は高級住宅街が広がっています。また、国府台から八幡にかけては、複数の大学や私立学校が集まる文教地区・学園都市としての顔も持ち合わせています。駅南口には、主要施設を結ぶ歩行者デッキが整備されており、2層構造の珍しい設計となっています。駅周辺には、シャポー市川をはじめとする商業施設が充実しており、I-linkタウンいちかわの展望室からは、東京スカイツリーや富士山、東京ディズニーリゾートなどの美しい景色を一望できます。南口エリアでは大規模な都市再開発が進められています。

歴史

市川駅は、1894年（明治27年）に総武鉄道の起点駅として開業しました。その後、路線の延伸や電化、複線化などの工事を経て、現在の形に至っています。1968年（昭和43年）には、高架化と複々線化の工事が始まり、1972年（昭和47年）には錦糸町 - 津田沼間が複々線化されました。駅ビルのシャポー市川は、1972年（昭和47年）に開業し、その後も数回のリニューアルを経て、現在に至ります。

駅構造

市川駅は、島式ホーム2面4線と、快速ホームの外側に通過線2線を有する高架駅です。快速電車は、当駅で特急の通過待ちを行うことが多く、その際にはホームが大きく揺れることがあります。改札口は、中央口とShapo改札の2ヶ所があり、Shapo改札は駅ビル「シャポー市川」と直結しています。駅には、みどりの窓口やSuica対応の自動改札機、指定席券売機などが設置されています。

のりば

発車メロディ

全ホームでスイッチ制作のメロディが使用されています。

利用状況

2023年（令和5年）度の1日平均乗車人員は54,891人です。JR東日本管内の駅では75位となっています。快速停車駅であるにもかかわらず、隣の小岩駅や西船橋駅よりも利用者が少ない傾向にあります。これは、西船橋駅が快速の通過駅であるため、乗り換えのために当駅を利用する乗客が多いためと考えられます。過去の利用状況については、JR東日本や千葉県統計年鑑に記録されています。

駅周辺

市川駅周辺は、市川市の代表駅として位置づけられています。かつては、江戸川水運の中継地点や軍都として栄え、都市機能が集積していましたが、近年は市役所のある本八幡駅周辺に都市機能が移行しつつあります。駅ナカには、商業施設「シャポー市川」があり、飲食店やアパレルショップなど、約50店舗の専門店が入っています。また、駅周辺には、東京医科歯科大学や筑波大学附属聴覚特別支援学校などの教育機関も存在しています。

再開発事業

市川駅南口周辺では、大規模な再開発事業が行われました。この再開発によって、地上45階と37階の超高層ビル2棟を含む複合施設「I-linkタウン」が建設されました。この施設には、住宅のほか、商業施設、行政施設、図書館、高齢者施設などが併設され、駅とはペデストリアンデッキで接続されています。

その他の情報

市川駅は、ポケモンスタンプラリー2007で初めてポケモンスタンプが設置された駅でもあります。また、かつては流鉄流山線の延伸計画がありましたが、実現には至りませんでした。市川駅は、総武本線の主要駅の一つとして、多くの人々に利用されています。

隣接する駅は、総武快速線では新小岩駅と船橋駅、総武緩行線では小岩駅と本八幡駅です。

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