小岩駅

小岩駅

小岩駅（こいわえき）は、東京都江戸川区南小岩七丁目にある、東日本旅客鉄道（JR東日本）の駅です。総武本線に所属していますが、停車するのは中央・総武線各駅停車のみです。駅番号はJB26で、東京都区内に含まれます。東隣の市川駅が千葉県であるため、当駅が総武本線における東京都区内の東端となります。

路線

乗り入れている路線は総武本線のみですが、当駅に停車するのは緩行線を走る中央・総武線各駅停車です。総武本線の貨物列車用の支線である越中島支線・新金貨物線の書類上の起点駅でもありますが、実際には新小岩信号場駅から分岐しています。これは、かつての起点駅であった新小岩操駅が廃止された際に当駅が起点となり、再設置後もそのままになっているためです。

歴史

小岩駅は1899年（明治32年）に総武鉄道の駅として開業しました。その後、国有化を経て、1987年（昭和62年）にJR東日本の駅となりました。駅周辺は空襲による被害を受けたこともありましたが、その後復興を遂げました。1990年（平成2年）には、地元出身の横綱栃錦の像が駅前に設置され、2001年（平成13年）にはICカード「Suica」が利用可能となりました。2020年（令和2年）にはスマートホームドアが導入され、2022年（令和4年）にはみどりの窓口の営業が終了しました。

駅構造

小岩駅は、島式ホーム1面2線を有する高架駅で、ホームドアが設置されています。駅の高架下には、商業施設「シャポー小岩」があり、駅と一体化した構造になっています。駅にはSuica対応自動改札機や多機能券売機、指定席券売機が設置されており、バリアフリー化も進んでいます。駅構内には、地元出身の横綱栃錦の像があり、待ち合わせ場所の目印としても利用されています。

利用状況

2023年度の1日平均乗車人員は58,306人で、JR東日本管内の駅の中では68位です。総武快速線の通過駅の中では西船橋駅に次いで多く、中央・総武線内の他の路線や快速との乗り換えがない駅としては最も利用者が多い駅となっています。駅周辺には学校が多いため、学生の利用も多く、朝夕のラッシュ時には大変混雑します。

駅周辺

駅周辺は、歓楽街や商店街が密集しており、活気にあふれています。特に駅東側には、ハングルの看板を掲げた朝鮮料理店や韓国物産店が立ち並び、「コリア・タウン」のような雰囲気があります。また、高架下のショッピングセンター「シャポー小岩」は、1972年（昭和47年）に「小岩PoPo」としてオープンし、2007年（平成19年）にリニューアルオープンしました。2016年（平成28年）に現在の「シャポー小岩」に改称され、2023年（令和5年）には一部がリニューアルオープンしました。シャポー小岩は駅に直結しており、多くの人々で賑わっています。

バス路線

駅周辺にはバス路線も充実しており、駅南口の交通広場や駅北側の蔵前橋通りには、都営バス、京成バス、京成タウンバス、東京空港交通のバスが乗り入れています。これらのバスを利用することで、周辺地域へのアクセスが容易です。

隣の駅

JR東日本
総武線（各駅停車）: 新小岩駅 - 小岩駅 - 市川駅
* 総武本線貨物支線（越中島支線・新金貨物線）: 小岩駅 - 新小岩信号場駅

その他

駅は地域住民にとって重要な交通拠点であり、生活に欠かせない存在となっています。駅周辺の商店街や商業施設も、地域のにぎわいを支える重要な役割を担っています。駅のバリアフリー化が進んでいるため、高齢者や障害を持つ人でも安心して利用できます。

小岩駅は、その歴史と地域の特性を反映した、魅力的な駅です。ぜひ一度訪れてみてください。

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