市立岡谷図書館

市立岡谷図書館について

市立岡谷図書館は、長野県岡谷市にある公共図書館です。市民の学習や情報収集を支える重要な施設として、地域に貢献しています。市内には、湊公民館図書室、川岸公民館図書室、長地公民館図書室の3つの公民館図書室が併設されており、地域住民の身近な学習拠点となっています。

歴史

市立岡谷図書館の歴史は、1945年（昭和20年）4月15日に、蚕糸記念館（現在の市立岡谷蚕糸博物館）との併設で開館したことから始まりました。当時、蚕糸記念館は岡谷市の主要産業であった製糸業に関する資料を所蔵しており、図書館はこれらの資料を活用する形でスタートしました。開館当初は、市長が総裁を務め、主事、書記、事務員が各1名配置されました。初代主事の小尾栄氏は、図書館主事も兼任していました。

その後、1964年（昭和39年）5月には旧岡谷郵便局跡地へ移転し、1979年（昭和54年）9月8日には現在の文化センター（公民館、市民会館、旧蚕糸博物館、婦人の家）の一角に移転しました。この移転は、図書館の利便性向上と市民サービスの拡充を目的としたものでした。

建物について

図書館は、開設当初から建物の老朽化やスペースの不足といった課題を抱えていました。特に、2階建ての構造は利用者の利便性を損なう要因となっていました。そこで、新しい図書館の建設が計画され、1978年（昭和53年）には、日本図書館協会の指導のもと、コンペが開催されました。コンペでは、建築家3名と図書館関係者3名が審査員を務め、最終的に職員の運営に配慮し、プログラムの要求を最も満たした案が採用されました。この新図書館は、1985年に第1回日本図書館協会建築賞・特定賞を受賞しており、その設計の優秀さが認められました。

利用案内

開館時間

火曜日から日曜日: 午前10時から午後7時

休館日

毎週月曜日（国民の祝日・休日を除く）
国民の祝日・休日の翌日（休日、土、日曜日を除く）
年末年始（12月28日から翌年1月3日）
毎月最終金曜日（資料整理日、12月を除く）
特別整理期間

諏訪広域図書館情報ネットワーク

1995年（平成7年）4月1日からは、諏訪広域図書館情報ネットワーク「すわズラ〜」が構築され、諏訪地域6市町村（諏訪市、岡谷市、茅野市、下諏訪町、富士見町、原村）の図書館資料を相互に利用できるようになりました。これにより、市民は広範囲な資料へのアクセスが可能となり、利便性が向上しています。

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、市立岡谷図書館に関するカテゴリがあります。
市立岡谷図書館
諏訪地域公共図書館情報ネットワーク「すわズラー」
市立岡谷図書館条例 - 施行規則 - 視聴覚機器等貸出規則 - 図書館の雑誌に関する広告掲載取扱要領

市立岡谷図書館は、これからも市民の知的好奇心を満たし、豊かな地域社会の形成に貢献していくことでしょう。

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