市立岡谷蚕糸博物館

岡谷蚕糸博物館

岡谷蚕糸博物館は、長野県岡谷市にある博物館で、愛称は「シルクファクトおかや」です。岡谷市はかつて製糸業で栄えた地域であり、この博物館ではその歴史と技術を今に伝えています。

歴史

博物館の前身である蚕糸記念館は、1945年に図書館との併設で開館しました。その後、1964年に岡谷蚕糸博物館として正式に開館し、2014年には現在の場所に移転しました。現在の場所は、かつて農林省の蚕糸試験場があった場所で、実際に操業していた製糸工場も併設されています。2017年には東京農工大学科学博物館と連携協定を締結し、より専門的な知識や情報を提供できるようになりました。

施設概要

博物館は、以下の4つのエリアで構成されています。

エントランスエリア

博物館の玄関となるエリアで、ギャラリー、ラウンジ、ミュージアムショップがあります。また、中心市街地にある近代化産業遺産や地域ブランドを紹介するコーナーも設けられています。

ミュージアムエリア「糸都岡谷ものがたり」

絹やカイコに関する事柄、日本の製糸業の歴史、そして岡谷市の発展について紹介するエリアです。富岡製糸場で使用されていたフランス式繰糸機や、当地で開発された諏訪式繰糸機など、貴重な製糸機械が展示されています。

ミュージアムエリア「（株）宮坂製糸所実稼動」

諏訪式繰糸機や上州式繰糸機といった製糸機械が実際に稼働している様子を見学できるエリアです。当時の技術を間近で見ることができる貴重な機会となっています。

コミュニティ・ワークショップエリア

会議やイベントに利用できる多目的スペース「きぬのひろば」、機織りや繭を使った工作を体験できるワークショップスペース「まゆちゃん工房」、カイコを飼育している養蚕スペース「カイコふれあいルーム」などがあります。体験を通して、絹産業への理解を深めることができます。

開館時間・休館日

開館時間は午前9時から午後5時までです。休館日は毎週水曜日（祝日を除く）、祝日の翌日、年末年始です。

入場料

博物館単体の入場券のほか、イルフ童画館や市立岡谷美術考古館など関連施設との共通入場券も販売されています。

アクセス

公共交通機関

JR中央本線岡谷駅から徒歩約20分です。

自家用自動車

長野自動車道岡谷インターチェンジから自動車で約5分、岡谷商工会議所隣にあります。

その他

岡谷蚕糸博物館は、製糸業の歴史と技術を学ぶだけでなく、体験を通して絹産業を身近に感じることができる施設です。ぜひ一度訪れて、絹の魅力に触れてみてください。

関連項目

博物館の一覧
市立岡谷美術考古館
古村敏章（初代館長）
嶋崎昭典（名誉館長）
武居代次郎（諏訪式繰糸機開発者）
岡谷市の名所・旧跡・観光スポット
岡谷市の歴史
富岡製糸場と絹産業遺産群

外部リンク

岡谷蚕糸博物館 シルクファクトおかや
市立岡谷蚕糸博物館条例
市立岡谷蚕糸博物館条例施行規則
市立岡谷蚕糸博物館事務取扱規則
宮坂製糸所
岡谷蚕糸博物館 - artscape
岡谷蚕糸博物館 - インターネットミュージアム
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