布村明彦

布村 明彦（ぬのむら あきひこ）のプロフィール

布村明彦氏は、1953年に福井県で生まれました。日本の国土交通業務に貢献してきた技官として、多くの重要な役職を歴任しています。彼は1977年に京都大学大学院工学研究科を修了し、建設省に入省しました。彼の専門分野は土木工学です。

経歴

布村氏は、河川局で治水課長補佐としてキャリアをスタートさせた後、1992年4月には関東地方建設局の荒川下流工事事務所長に就任しました。この役職では、地域の水害防止と治水対策に重要な役割を果たしました。1994年7月には同局の企画部において、企画調査官として、さらなる施策の推進に尽力します。河川局でも治水課沿川整備対策官や河川計画課河川事業調整官として活躍し、治水対策における重要な方針決定に関与しました。

また、総理府防災局震災対策課長として、2000年からは内閣府参事官（地震・火山対策担当）としても活動し、日本における自然災害対策の向上に寄与しました。2003年には国土交通省河川局河川計画課長を経て、2006年9月より近畿地方整備局長に就任し、地域発展に寄与しました。

その後、2008年7月に国土技術政策総合研究所の所長に就任し、政策研究や技術の発展に貢献しました。彼は2009年7月に退官し、その後も一般財団法人河川情報センターの理事長として、さらなる専門的な活動を展開しました。現在は中央大学の研究開発機構で教授として教鞭を取る一方、全国水防管理団体連合会の事務局長や日本災害情報学会の理事、関西大学社会安全学部の客員教授も務めています。

著作

布村明彦氏は、専門的な視点から「地球温暖化図鑑」を著作しており、広く一般にも安全な生活の確保について啓発しています。

栄典

その長年にわたる公務の成果として、2023年春の叙勲において、国土交通行政事務における功労により瑞宝中綬章を受章しました。技術者としてのみならず、リーダーシップを発揮し続ける布村氏の姿勢は、多くの国民にとっての模範となっています。彼が築き上げてきた経験と知識は、今後の災害対策や国土整備においても大いに活かされることでしょう。

布村明彦氏の生涯にわたる貢献は、多くの人々の安全と安心な生活を支える基盤となっています。

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