帝国通信工業

帝国通信工業株式会社について

帝国通信工業株式会社（Teikoku Tsushin Kogyo Co., Ltd.）は、電子部品の製造を専門とする日本のメーカーです。通称「帝通」として知られています。同社は、特に「NOBLE（ノーブル）」ブランドで展開する製品群で有名であり、電子機器に不可欠な様々な部品を提供しています。

事業概要

同社は、ディスクリート製品と前面操作ブロック（ICB）製品の二つの主要な製品カテゴリーを有しています。

ディスクリート製品: 可変抵抗器、抵抗式センサー、各種抵抗器、エンコーダ、スイッチなど、多岐にわたる電子部品を製造しています。これらの部品は、電子機器の微細な制御や信号処理に不可欠です。
前面操作ブロック（ICB）製品: 電子機器の操作パネルに使用される部品を提供しています。これらの製品は、ユーザーインターフェースの重要な要素であり、操作性と耐久性が求められます。

事業所

赤穂工場: 長野県駒ヶ根市に位置し、製造の中核を担っています。
大阪営業所: 大阪府吹田市にあり、西日本地域の販売・営業活動を統括しています。

沿革

同社の歴史は、日本の戦後復興期に遡ります。

1944年: 東京芝浦電機（現東芝）、日本電気（NEC）、日本無線（JRC）など、当時の主要電機メーカー5社が出資し、設立されました。
1945年: 長野県上伊那郡赤穂町（現駒ヶ根市赤穂地区）に赤穂工場を開設し、本格的な生産を開始しました。
1954年: 大阪市天王寺区に関西初の事業所である大阪出張所を開設し、西日本への事業拡大を図りました。
1961年: 長野県飯田市に飯田帝通株式会社を設立し、固定抵抗器部門へ新規参入しました。同年、東京証券取引所第二部に株式を上場し、資本市場からの資金調達も開始しました。さらに、長野県須坂市の松田電機に資本参加し、現在の連結子会社である須坂帝通を設立しました。
1965年: 大阪出張所を大阪府吹田市に移転し、「大阪営業所」として事業規模を拡大しました。
1966年: 海外進出の第一歩として、台湾桃園県に現地子会社を設立し、グローバルな事業展開を開始しました。
1970年: 大阪証券取引所第二部に株式を上場しました。
1971年: 東京証券取引所および大阪証券取引所の各市場第一部へ上場指定替えとなり、より多くの投資家からの信頼を獲得しました。

関連企業・団体

三井[[財閥]]: 設立当初は、東芝や日本無線が三井[[財閥]]の一部門でした。
日本電気（NEC）: 設立時の主要出資企業の一社です。

外部リンク

* 帝国通信工業株式会社

同社は、長年にわたり日本の電子産業を支え、技術革新に貢献してきました。今後も、高品質な電子部品の提供を通じて、社会の発展に貢献していくことが期待されます。

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