帯広空港

帯広空港（とかち帯広空港）

帯広空港は北海道帯広市の南東部に位置し、特定地方管理空港として国土交通省が設置し、北海道エアポートが管理を行っています。この空港は帯広市の中心部から約25km、太平洋に約30km内陸に位置し、周囲には美しい自然が広がっています。

概要

帯広空港は十勝平野の中心都市にあり、滑走路は2,500mの長さを持ち、計器着陸装置（ILS）を備えています。特に春から夏にかけては、周辺の気象が安定するため、他の地域の空港に代わる役割を果たすこともあります。空港ターミナルビルは黒川紀章によって設計され、周囲の田園風景に調和したデザインが魅力的です。

利用状況

2001年をピークに、帯広空港の利用者数は減少傾向にありましたが、2011年以降は東京線の新規就航やチャーター便の復活により、再び利用者が増加しました。定期便としては、主に東京や大阪との路線が運航されており、観光客やビジネスパーソンに利用されています。

歴史

帯広空港の歴史は1937年に遡ります。旧日本陸軍の飛行場として開港し、民間利用が開始されたのは1964年です。しかし、騒音問題や空港の拡張に支障があったため、1981年に現在の空港に移転し、ジェット機にも対応できるようにしました。1985年には滑走路が2,500mに延長され、国際チャーター便の運航も行われています。

交通アクセス

帯広空港へのアクセスは非常に便利です。路線バスが帯広駅から約40分で接続しており、自動車利用の場合は帯広市内から約35分から45分で到着できます。また、広々とした無料の駐車場も完備されていて、約660台の駐車スペースがあります。

周辺施設

空港の周辺には観光名所やレジャースポットが充実しています。十勝ヌップクガーデンや六花の森、中札内美術村など、自然や文化を楽しむことができます。特に花畑牧場は人気スポットとして多くの観光客が訪れます。

今後の展望

最近では、北海道エアポートが地域ゲートウェイ型空港としての機能を強化し、国際線対応のターミナルビルや駐車場の拡張を進めています。これにより、帯広空港は地域の観光や経済のさらなる発展に寄与することが期待されています。帯広空港は十勝地方の玄関口として、今後も重要な役割を果たしていくでしょう。

もう一度検索