中札内美術村

中札内美術村：北海道の豊かな自然に抱かれた芸術の楽園

北海道河西郡中札内村に広がる中札内美術村は、菓子メーカーとして名高い六花亭が手がけた、自然と芸術が融合した複合施設です。広大な敷地内には、複数の美術館やレストラン、そして散策に最適な庭園などが点在し、訪れる人を穏やかな雰囲気で迎えてくれます。

美術館：多彩な画家の作品に出会う

中札内美術村には、個性豊かな美術館が複数存在し、それぞれの美術館が異なる魅力を放っています。

相原求一朗美術館: 洋画家・相原求一朗氏の作品を数多く展示。特に「北の十名山」シリーズは圧巻です。かつて銭湯として使われていた建物を移築・復元した建物も必見です。
小泉淳作美術館: 日本画家・小泉淳作氏の作品世界に触れられる美術館。代表作だけでなく、制作風景の写真やデッサンなども展示され、氏の創作活動の一端を知ることができます。
真野正美作品館: 児童詩誌『サイロ』の表紙絵などで知られる画家・真野正美氏の作品を展示。優しいタッチの絵画は、子供から大人まで、幅広い世代の人々の心を掴みます。
北の大地美術館: 自画像公募展『二十歳の輪郭』『還暦の自画像』の応募作品を展示。様々な年齢層の人々の個性豊かな自画像を通して、人生の多様性を感じ取ることができます。
ギャラリー柏林 —十勝百景—: 画家・中谷有逸氏の作品を展示するギャラリー。十勝地方の美しい風景を表現した作品の数々は、地域の魅力を再発見させてくれます。
小川游作品館: 洋画家で「一水会」代表を務めた小川游氏の作品を展示。氏の画業の軌跡をたどる貴重な機会となります。

レストランとショップ：五感を満たすひととき

美術館鑑賞の後は、地元の新鮮な食材を使った料理が楽しめるレストラン「ポロシリ」で、ランチやカフェタイムを過ごすことができます。また、「花六花」では、六花亭の銘菓をはじめとするオリジナルグッズを販売。お土産選びにも最適です。

美術村庭園：自然美と調和した空間

2017年にオープンした美術村庭園は、ヤマモミジのトンネルが印象的。散策路を歩けば、緑豊かな自然に囲まれ、心身ともに癒されるひとときを過ごせます。庭園の先には「真野正美作品館」があり、自然とアートの融合を体感できます。

アクセスと駐車場

中札内美術村へのアクセスは、帯広広尾自動車道中札内ICから国道236号沿いにアクセス可能です。六花の森からも車で約10分と、近隣施設との連携も魅力です。帯広空港、帯広駅からのアクセスも良好で、約100台収容可能な駐車場も完備されています。

受賞歴：地域貢献と建築デザインの評価

中札内美術村は、六花の森と共に、地域に根ざした施設づくりが評価され、日本建築学会賞（学会賞・業績部門）を受賞しています。これは、建築デザインのみならず、地域社会への貢献についても高く評価された証です。

まとめ：芸術と自然の調和

中札内美術村は、単なる美術館の集積ではなく、自然と芸術が調和した、心温まる空間です。北海道の豊かな自然の中で、素晴らしい芸術作品に触れ、心に残る一日を過ごすことができるでしょう。 美術館巡り、グルメ、自然散策など、様々な楽しみ方ができるため、老若男女問わず、多くの人々にとって魅力的な場所となっています。

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