常松克安

常松 克安 (つねまつ かつやす)

常松克安は、1933年8月15日に生まれた日本の政治家であり、公明党の元参議院議員です。彼は三重県松阪市で育ち、地元の松阪北高等学校を卒業しました。政治の世界に足を踏み入れる前、地域政界での活動を開始し、松阪市議会の議員として市民の声を代弁しました。

公明党においては、地方組織での役職を歴任しました。具体的には三重県本部の書記長、副本部長、本部長、さらには党中央委員として党政の遂行に尽力しました。このような活動を通じて、党内での信頼を築き上げ、政治的影響力を持つ存在となりました。

1983年の第13回参議院議員通常選挙では、比例区から公明党の公認候補として出馬しましたが、その時は残念ながら当選を果たすことができませんでした。選挙戦の結果に関わらず、常松は政治家としての志を捨てることなく、再び挑戦することを決意します。

1989年、彼は再び参議院議員選挙に挑戦します。今度は比例区から立候補し、見事当選を果たしました。これは、彼の政治キャリアにとって重要な出発点となり、国政における発言権を手に入れることにつながりました。公明党としての理念を掲げ、彼は党の政策を実現すべく、積極的に活動しました。

常松は1995年に政治活動の第一線から退くことを決断します。その後の彼の動向についての情報は限られていますが、彼の政治家としての努力や功績は、三重県をはじめ多くの人々に影響を与えたことでしょう。彼の議員としての期間は長くはなかったものの、地道な活動が国政に微力ながらも貢献したことは、今でも評価されるべき点です。

彼の活動については、2005年に日外アソシエーツから出版された『新訂 現代政治家人名事典: 中央・地方の政治家4000人』に記載されています。この書籍は、当時の政治家の情報を網羅的に収めており、常松克安氏のような地方政治の重要な役割を果たした人物についても触れています。

常松克安氏の人生や政治に対する情熱は、多くの人々に影響を与えるものであり、後の世代の政治家たちにとっても参照されるべき模範となっているでしょう。彼の経歴は、地域から国政へのステップアップが可能であること、そして地域の声を聞き入れることの大切さを教えてくれます。

もう一度検索