常盤木学園高等学校サッカー部

常盤木学園高等学校サッカー部について

常盤木学園高等学校サッカー部は、宮城県仙台市青葉区に位置する常盤木学園高等学校の女子サッカー部です。このチームは、全国高校女子サッカー選手権やインターハイ、全日本女子ユース、選抜高校女子大会、国体など、数々の大会で多くのタイトルを獲得しており、その数は17回の全国制覇に上ります。その実績から、常盤木学園高は女子サッカー界において名門校として知られています。

歴史と成り立ち

常盤木学園高等学校サッカー部は、1995年に創設されました。創設者の阿部由晴監督は、少年サッカーの指導経験を経て、高校に赴任しサッカー部の基盤を作りました。初めは初心者が集まった小規模な部活動でしたが、それ以降、全国から来た約40人の選手たちが寮で生活しながら練習と学業に励んでいます。阿部監督の指導法の特徴は、「見て、考える」ことを重視し、選手が自らの判断でプレーできる力を養うことです。このアプローチは、過去の指導経験から「選手を型にはめてはいけない」という考えに基づいています。

また、部活動においては、学年や経験にかかわらず選手間の上下関係を排除し、個性を活かす方針が取られています。このような環境は、選手たちが自由に自己表現できる体制を整えているのです。

素晴らしい成績

部は全日本高等学校女子サッカー選手権大会において、2002年から2012年までの間に数多くの栄光を手にしました。特に2002年には、宮城県同士の対決で聖和学園を破り、初の全国優勝を果たしました。また、2008年と2009年には高校選手権で連覇を達成し、全国的にその名を知られる存在に成長しました。

さらに、全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権大会においても、2006年から2008年までの3連覇を達成するなど、輝かしい成績を残しています。チームの歴史を築いた選手たちの中には、2011 FIFA女子ワールドカップで日本代表メンバーに選ばれた鮫島彩や田中明日菜、熊谷紗希がいます。彼女たちは、常盤木学園から数多くの有望選手が輩出されていることを証明しています。

なでしこリーグへの参加

常盤木学園サッカー部は、高校年代の大会にとどまらず、なでしこリーグのチャレンジリーグにも挑戦しています。2010年から2連覇を果たして、強化プログラムの一環としてプレーしており、その成績は地域リーグに留まるのではなく全国へと広がりを見せていました。

現在の活動

ホームスタジアムは宮城県サッカー場を中心に使用されており、日々の練習が行われています。なお、なでしこリーグは学校の部活動とは異なり、金銭的な支援がない中でも阿部監督や個人後援会の支援により、安定的に活動を続けています。

結論

常盤木学園高等学校サッカー部は、過去の栄光を持ちながら次世代の選手育成に力を入れています。その強化方針や指導スタイルは多くの選手たちに影響を与え、女子サッカー界における重要な存在となっています。将来への期待は大きく、今後もさらなる成果を上げていくことでしょう。

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