常磐大学硬式野球部

常磐大学硬式野球部（ときわだいがくこうしきやきゅうぶ）

常磐大学硬式野球部は、茨城県水戸市にキャンパスを構える常磐大学の体育会クラブの一つで、硬式野球のチームです。学生によって組織され、現在は関甲新学生野球連盟に加盟し、リーグ戦を戦っています。

歴史

チームの歴史は1985年（昭和60年）に始まります。創部からしばらくの期間を経て、1993年（平成5年）には関甲新学生野球連盟への加盟を果たしました。加盟初年度から1部リーグに位置付けられ、リーグ内で力を試すこととなります。

チームはこれまでに複数のプロ野球選手を輩出しています。常磐大学硬式野球部出身者として初めてプロ野球界の門を叩いたのは、投手である進藤実氏です。彼は大学卒業後に社会人野球のNTT東北でプレーした後、1999年（平成11年）のドラフト会議で読売ジャイアンツから7巡目で指名を受け、入団しました。

大学から直接プロ入りする選手も後に現れます。2002年（平成14年）のドラフト会議では、2名の投手が指名されました。小野寺力氏は西武ライオンズから4巡目、久保田智之氏は阪神タイガースから5巡目でそれぞれ指名を受け、プロの舞台へと進みました。この2名が、常磐大学硬式野球部から大学在学中に直接プロ入りした最初の選手となります。

全国の舞台としては、2008年（平成20年）に明治神宮野球大会（第39回大会）へ初出場を果たしました。初戦では愛知学院大学に対し勝利を収めましたが、続く試合で立命館大学に敗れ、大会を終えました。

所属する関甲新学生野球連盟のリーグ戦においては、1部リーグと2部リーグの間での昇降格を経験しています。2010年（平成22年）秋季の1部リーグ戦では最下位となり、作新学院大学との間で行われた入れ替え戦に敗れたことで、創部以来初めて2部リーグへの降格を経験しました。

しかし、チームは翌2011年（平成23年）春季の2部リーグ戦で優勝を果たし、再び作新学院大学との入れ替え戦に臨みました。この入れ替え戦を制したことで、わずか半年で1部リーグへの復帰を果たします。

ところが、同年秋季の1部リーグ戦では再び最下位に沈み、今度は松本大学との入れ替え戦で敗れ、再び2部リーグへ降格することとなります。まさに激動の期間でした。

それでもチームは諦めず、2012年（平成24年）秋季の2部リーグ戦で再度優勝を遂げ、松本大学との入れ替え戦に勝利し、三度1部リーグへの復帰を果たしました。この間、常に上位リーグを目指す強い意志を見せました。

本拠地

チームが日々の練習や試合を行う本拠地グラウンドは、茨城県水戸市小吹町にある常磐大学の小吹グラウンド内に位置しています。

主な出身者

常磐大学硬式野球部からは、前述のプロ野球選手の他にも、社会人野球などで活躍した選手を輩出しています。

進藤実（投手、元読売ジャイアンツなど）
小野寺力（投手、元西武ライオンズ、東京ヤクルトスワローズ）
久保田智之（投手、元阪神タイガース）
矢貫俊之（投手、元三菱ふそう川崎、北海道日本ハムファイターズ、読売ジャイアンツ）
吉岡興志（投手、元阪神タイガース）
大原慎司（投手、元TDK、横浜DeNAベイスターズ）
黒沢征治（投手、元Honda、後に競輪選手へ転向）

これらの選手たちは、常磐大学硬式野球部で培った力を次のステージで発揮し、チームの歴史に名を刻んでいます。

外部リンク

クラブ・サークル | 常磐大学公式サイト
常磐大学硬式野球部 (@tokiwa_baseball) - X（旧Twitter）
常磐大学硬式野球部 (@tokiwabaseball_official) - Instagram

常磐大学硬式野球部は、創部以来、関甲新学生野球連盟を主戦場に活動し、全国大会出場やプロ野球選手の輩出など、確かな足跡を残しています。1部と2部の間での粘り強い戦いを経て、今後も更なる飛躍を目指しています。

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