矢貫俊之

矢貫 俊之（やぬき としゆき）

基本情報

矢貫俊之は1983年12月15日に福島県西白河郡西郷村で生まれた元プロ野球選手で、投手として活躍した後はコーチとしての道を歩んでいます。彼は右投右打の選手であり、その身長は190cmに達しています。成績の面では平均球速約144km/h、最高151km/hを記録した速球と、スライダーやカーブ、フォークボールといった多彩な変化球を武器にしていました。

経歴

プロ入り前

矢貫は父の仕事の関係で5歳の頃にフィリピンに移住し、現地の日本人学校に通って野球に親しむようになります。小学校3年生で日本に帰国し、その後小田倉スポーツ少年団でソフトボールを始め、エースとして活躍しました。西郷第二中学校に進学後、軟式野球部に入部し本格的に野球を始めますが、仙台育英高校では公式戦に登板する機会はなかったものの、強豪チームの一員としてチームは甲子園に4度出場しました。

高校卒業後はAO入試で常磐大学に進学し、2年次からベンチ入りを果たします。大学では関甲新リーグで通算10勝11敗の記録を残し、卒業後は2006年に三菱ふそうトラック・バスに入社し、硬式野球部に所属しました。ここでも彼の努力が身を結び、2008年に都市対抗野球大会への出場に貢献しました。

2008年には日本ハムファイターズからプロ野球ドラフトで3位指名を受け、契約金5,500万円、年俸900万円で入団しました。

日本ハム時代

2009年は一軍出場はありませんでしたが、アメリカのアリゾナ秋季リーグで素晴らしい成績を残し、最優秀防御率に輝きました。2010年にはプロ初勝利を挙げ、その後はリリーフとして活動。2013年にはオールスターゲームにも選出され、以降は安定した成績を残し、特に自己最多の57試合に登板した年もありました。

巨人時代

2015年に巨人へ移籍し、数回の登板を経るも、怪我やパフォーマンスの影響で苦しむ時期が続きました。特に2016年にはオーバーワークが影響し、結局その年の終了後に戦力外通告を受け、現役引退を決断しました。

引退後のキャリア

引退後も巨人に留まり、営業企画部兼運営部で働き、さらに広報部やファームディレクター補佐として活躍しました。2021年には三軍投手コーチに就任し、チームの指導にあたりました。

選手としての特徴

矢貫の投球スタイルはオーバースローであり、彼の身長を活かした角度から投じられる速球は特に印象的でした。シーズンごとの成績からも彼の実力を伺い知ることができます。

おわりに

矢貫俊之はプロ野球選手としての経験を経て次のステップへ進み、指導者としても素晴らしい成果を挙げることが期待されています。彼のキャリアは多くの若い野球選手にとって、良い指標となることでしょう。

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