幅

和服における「幅」とは、布地の横方向の長さを指す言葉です。もともとは、呉服尺1尺を1幅として数えていましたが、現在では様々な解釈が用いられています。本稿では、幅の定義や種類について詳しく解説します。

幅の基本

元来、1幅は鯨尺1尺に相当し、これはメートル法で約37.8cmです。しかし、現代では必ずしもこの原則通りではありません。呉服業界では、呉服尺1尺に相当する鯨尺9寸5分（約35.9cm）のものが、小幅または並幅として1幅の布として扱われることが一般的です。

幅の種類

和服の布地には、さまざまな幅が存在します。

小幅（並幅）: 鯨尺9寸5分（約35.9cm）
中幅: 鯨尺1尺2寸（約45.4cm）
大幅（二幅）: 鯨尺1尺9寸（約72.0cm）。小幅の2倍の幅があります。

洋服地における幅

洋服の布地にも、和服の幅に倣った表現があります。

シングル幅（ヤール幅）: 約91cmまたは約71cm
* ダブル幅: 約142cmまたは約137cm。大幅と呼ばれることもあります。

このように、「幅」という言葉は、和服だけでなく洋服の布地にも用いられ、その種類も多岐にわたります。布地を選ぶ際には、それぞれの幅の意味を理解しておくことが重要です。

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