平塚テレビ中継局

平塚テレビ中継局は、神奈川県平塚市の湘南平に設置されている共建のテレビ放送中継局です。

概要

神奈川県内の中継局としては、最大級の空中線電力を有しています。土地は平塚市、テレビ塔自体は神奈川県が所有しています。湘南平の頂上にそびえ立つテレビ塔は1972年に完成し、NHKと民放が共同で運営しています。

元々は、テレビ神奈川（tvk）が横浜市鶴見区の三ツ池公園に設けた親局からの電波を補完し、小田原市など県西部の中継局へ電波を送る役割を担っていました。その後、首都圏の都市化が進み、東京タワーからの電波が受信しづらくなったため、NHKや在京キー局も相乗りする形で中継局を増設しました。

地上デジタル放送では、各局が送信出力を統一し、tvkと同様に県中央部の基幹局としての役割を担っています。県内各地の小規模中継局をデジタル化するか否かは、平塚中継局からの電波の受信状況によって判断されます。秦野中継局については、平塚中継局からのデジタル波が受信しにくい世帯が多かったため、2010年3月19日にデジタル中継局が開局しました。

中継局概要

東京からの電波との混信を防ぐため、アナログ放送・デジタル放送ともに垂直偏波となっています。

デジタルテレビ放送

所在地：平塚市万田（千畳敷）
放送区域：平塚市、藤沢市、茅ヶ崎市、大和市、海老名市、座間市、綾瀬市、高座郡及び中郡の全域、横浜市、横須賀市、鎌倉市、小田原市、逗子市、相模原市、三浦市、秦野市、厚木市、伊勢原市、三浦郡、足柄上郡及び愛甲郡の各一部、東京都町田市の一部
2005年9月7日に予備免許が交付され、11月25日に本免許が交付、12月1日に本放送を開始
NHKと在京民放局は東京スカイツリーから、tvkは鶴見送信所から、それぞれマイクロ波による専用回線で番組を伝送。小田原テレビ中継局へも分岐
放送区域外である千葉県内房地域でも、受信している世帯あり

アナログテレビ放送

所在地：デジタルテレビ放送と同じ
2011年7月24日をもってすべて廃止
tvk以外は東京親局の中継局扱いで、東京タワーからの電波を受信して再送信

マルチメディア放送

所在地：平塚市万田（予定）
2012年5月11日に予備免許が交付されたものの、ジャパンモバイルキャスティングが総務省関東総合通信局に予備免許の取り下げを申請し、2013年2月19日に受理
ジャパンモバイルキャスティングは、2013年12月13日にNTTコミュニケーションズ湘南藤沢ビルに藤沢中継局を開局したが、2016年6月30日に放送事業を停止

展望台

テレビ塔の中層部は展望台となっており、富士山や相模湾を一望できます。老朽化のため2021年12月13日から一時閉鎖されていましたが、改修工事が完了し、2024年4月1日に再オープンしました。

関連項目

湘南平：平塚テレビ中継局が位置する山

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