平山真希

平山真希：地方競馬を駆け抜けた女性騎手から、500勝を達成した名調教師へ

平山真希氏は、地方競馬の浦和競馬場を舞台に活躍した元騎手であり、現在は同競馬場の調教師として成功を収めている女性です。2000年3月、地方競馬騎手免許を取得し、華々しいデビューを飾りました。一ノ瀬司厩舎に所属し、騎手生活を開始した平山氏は、地道な努力を重ね、数々のレースを経験しました。デビューから僅か12戦目には初勝利を掴み取り、その才能を早くから開花させました。

騎手時代には、様々な厩舎を転々とし、研鑽を積んでいきました。一ノ瀬司厩舎、廣瀬龍夫厩舎、牧坂徹厩舎、横山保厩舎、桑田孝雄厩舎、牛房榮吉厩舎、そして蓬田稔厩舎と、それぞれの厩舎で培った経験は、彼女の騎乗技術を大きく向上させました。さらに、女性騎手として活躍する場として知られるレディースジョッキーズシリーズにも複数回出場し、上位入賞を果たすなど、高い実力と人気を兼ね備えた騎手として注目を集めました。

2011年には、念願の調教師試験に合格。女性調教師として新たなキャリアをスタートさせました。そして、2011年8月8日、浦和競馬第1競走で管理馬ジュピタービギンが1着となり、調教師として初勝利を飾ります。これは、女性調教師の管理馬による初出走・初勝利という快挙でもありました。

騎手時代から培ってきた経験と知識、そして類まれな指導力によって、平山氏は多くの優秀な競走馬を育成、管理してきました。その手腕は高く評価され、2019年には第14回さいたま輝き荻野吟子賞「さわやかチャレンジ部門」を受賞しています。

そして2024年5月23日、浦和競馬第3競走において、管理馬ポップコーンが勝利。地方競馬通算500勝という大きな節目を達成しました。これは、女性調教師としては谷あゆみ氏（ばんえい競馬）に次ぐ2人目であり、平地競走においては初の快挙です。

平山氏が管理してきた代表的な競走馬には、エンパイアペガサス（2017年報知グランプリカップ、2018年オグリキャップ記念優勝）やナニハサテオキ（2024年フリオーソレジェンドカップ、埼玉新聞栄冠賞優勝）などが挙げられます。これらの馬の活躍は、平山氏の調教師としての力量を証明するものであり、地方競馬界に大きな足跡を残しています。

平山真希氏のキャリアは、地方競馬における女性の活躍を象徴するものです。騎手時代から調教師時代へと、常に挑戦を続け、数々の困難を乗り越え、成功を掴んできました。その情熱と努力は、多くの関係者や競馬ファンに感動を与え、そして未来の女性騎手や調教師たちのロールモデルとなっています。彼女の今後の活躍にも期待が高まります。

主な管理馬

エンパイアペガサス：2017年報知グランプリカップ、2018年オグリキャップ記念優勝
ナニハサテオキ：2024年フリオーソレジェンドカップ、埼玉新聞栄冠賞優勝

主な受賞歴

第14回さいたま輝き荻野吟子賞「さわやかチャレンジ部門」受賞 (2019年)

主な記録

地方競馬通算500勝達成（2024年5月23日） - 女性調教師として平地競走で初達成
女性調教師の管理馬による初出走・初勝利 (2011年)

所属厩舎遍歴

一ノ瀬司厩舎
廣瀬龍夫厩舎
牧坂徹厩舎
横山保厩舎
桑田孝雄厩舎
牛房榮吉厩舎
蓬田稔厩舎

平山真希氏の輝かしい功績は、地方競馬の歴史に刻まれることでしょう。彼女の今後の活躍に期待せずにはいられません。

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